和久傳が紡ぐ自然と食の物語
京都の老舗、和久傳がなぜ創業の地で3万本の木を育てているのか、その背景には地域への愛と自然の保護という大きな目的があります。和久傳は、1870年に丹後の料理旅館として誕生し、現在では京都・東山で料亭としての道を歩んでいます。しかし、その起源を忘れず故郷への恩返しを大切に考えています。
56種の苗木を植えた歴史
2007年、和久傳は創業記念として、開発で失われたかつての森を再生するプロジェクト「和久傳ノ森」を立ち上げました。この取り組みは、植物生態学者・宮脇昭氏との出会いから始まりました。地域住民や全国からのボランティアとともに56種類・3万本の苗木を植える作業は、さまざまな季節の実りをもたらすことになります。特に、多くの人々が植樹祭に参加し、森を育てる喜びを共有しました。
桑の木が繋ぐ歴史と文化
京丹後は、古くから絹織物の産地として知られ、養蚕には欠かせない桑が重要な役割を担っていました。当時の桑畑の風景が失われつつある今、和久傳ノ森では、桑を再び地域の記憶の一部として育てています。和久傳のレストラン「MORI Wakuden」も、イタリア語で桑を意味する言葉に由来しています。
和久傳 桑の日の企画
和久傳は「桑の日」イベントにちなんで、9月8日から13日まで「和久傳 桑の日」を開催します。この特別企画では、桑を使ったスイーツの提供が予定されています。特に、桑の道明寺や桑の実ソフト、桑のテリーヌなど、地元の風味を生かした美味しいスイーツが楽しめます。もちろん、これらは数量限定で、各日先着98名に提供されます。
地元への感謝を込めて
イベントの最終日、9月13日には「京丹後にありがとう 和久傳ノ森」をテーマに、京丹後市民の方々を対象に特別企画を用意しました。「森の中の家 安野光雅館」の入館料が無料となり、入館者には久美浜工房での試食券が配付されます。これにより、地域の皆様に、和久傳ノ森の自然や文化に触れていただく機会を提供します。
未来へ手渡す文化と自然
和久傳の取り組みは、単に料理や菓子の提供だけにとどまりません。人と自然、食と芸術をつなぐ一環として、地域の文化や歴史を学び、次の世代へと手渡す役割を果たしています。和久傳ノ森で育まれた自然の恵みや文化的背景を、訪れる人々と共有し、より深い理解を促進することこそが、和久傳の目指す未来のビジョンです。
イベント詳細
- - 日程: 2026年9月8日(火)から13日(日)
- - 会場: 和久傳ノ森、京都府京丹後市久美浜町谷764
- - 特別スイーツ: 桑の道明寺、桑の実ソフト、桑のテリーヌなど
- - 対象者: 京丹後市民(身分証明書必要)
- - お問い合わせ: 和久傳 ノ森公式サイト 和久傳ノ森
和久傳が育てる「和久傳ノ森」は、地域の記憶と文化を次の世代へ継承しながら、自然と共生する新しい価値を提供していくことを目指しています。美しい自然と共に生きる喜びを、ぜひこの機会に感じてみてください。