越境が生むクリエーション
2025-11-07 19:22:27

越境の力が新たなクリエーションを生む!ファッショントークショー詳細レポート

越境の力が新たなクリエーションを生む!



11月6日、東京・渋谷のShibuya Sakura Stageで開催された「KAI Hat & Head-piece Competition 2025 最優秀賞授賞式」では、特別トークショーが行われました。名だたるファッションのプロ、ファッションジャーナリストの向千鶴氏、ファッションデザイナーの丸山敬太氏、そして帽子とヘッドピースデザインのスペシャリスト、日爪ノブキ氏が登壇。それぞれが越境によってどのようにクリエイティビティを磨いているのかを語りました。

KAI Hat & Head-piece Competitionとは


このコンペティションは、ファッション界に新たな才能を発掘する目的で開催され、参加者はクリエイティブな作品を通じて自らの表現力を試されます。トークショーでは、まず向氏が受賞作品の質の高さに言及し、丸山氏は「帽子はそれぞれがひとつの宇宙を持っており、自由なデザインが感じられる」と賞賛。このように、帽子製作における五感を使ったアプローチが話題に上りました。

日爪氏によると、今年で4回目を迎える同コンペティションは、さまざまな要素が交じり合っており、「新しい才能が生まれる場」としての重要性を強調しました。優秀賞者にはパリ研修の特典もあり、参加者にとって大変興味深い経験となることでしょう。

越境が生むクリエイション


続いてのトークテーマは「越境」。これも今回のコンペティションの中心テーマで、向氏が「みなさんにとっての越境とは?」と問いかけました。日爪氏は、「越境は運命的」と述べ、洋服デザイナーからヘッドピース製作者としてキャリアを切り開いた体験を語りました。自身がパリに拠点を移した際の経験も強調し、異文化から得るインスピレーションの大切さについて述べました。

丸山氏も、「ファッションには境界がない」とし、創造性そのものが境界を越えていく力を持つと主張。デザイナーは問題解決をする役割であり、既成概念にとらわれず『越境』することが重要だと語りました。

「O(オー)」という新しい道具


続いて、日爪氏が貝印と共同開発した縫製ハサミ「O(オー)」について語りました。帽子製作においては、多種多様な素材が使用されるため、特定の用途に応じたハサミが必要です。「O(オー)」はその多様性を実現するために6丁セットでの開発が行われました。製作過程ではバランスや安定性を重視し、丸山氏も「ハサミは手の延長であり、創造を伝える重要な道具」とその重要性を説きました。

クリエイティビティとビジネスの越境


続くトークでは、クリエイティビティとビジネスの関係についても言及されました。日爪氏は、「帽子業界は常にトレンドに左右されるため、独自の領域を見つけることが必要」と強調。また丸山氏は、自分のクリエーションを大切にしつつも市場が求めるものにどのように応えるかが重要だと話しました。双方の話から、作り手としての気持ちがオートクチュールの精神に通じることを実感しました。

来年の活動へ向けて


トークショーの締めくくりとして、日爪氏から「未来のチャンスを掴むためにぜひ応募を」とのメッセージが寄せられました。丸山氏も「コンペティションは成長のツール。才能を育む場として大切に活用してほしい」と呼びかけ、参加者に新たな挑戦を促しました。

登壇者プロフィール


  • - 日爪 ノブキ氏: 帽子デザイナー、フランスの職人に最高の栄誉を授与される。
  • - 丸山 敬太氏: ファッションデザイナーとして数多くのプロジェクトを手掛ける。
  • - 向 千鶴氏: ファッションジャーナリストとして多岐にわたる活動を展開。

このトークショーは越境がもたらすクリエイティビティの新たな可能性を示す貴重な機会でした。今後のファッション界の未来に期待が高まります。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: 丸山敬太 日爪ノブキ 向千鶴

トピックス(ファッション)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。