ANREALAGE 2026年春夏コレクションに見るロボティクスとの融合
2026年春夏コレクションにおいて、ファッションブランド「ANREALAGE」がユカイ工学のロボティクス技術を初めて取り入れ、注目を集めています。ファッションとテクノロジーが交わることで生まれる新たな可能性は、デザインの現場に新しい風を吹き込んでいます。
ショーのテーマとコンセプト
コレクションのテーマ、「♥ 生命の可視化」には、感情や存在を具現化するという試みが込められています。ショーでは、揺れるヘムを持つスカートやワンピース、ふわりとしたフリルのトップス、さらには触れることでしっぽが揺れるバッグなど、まるで命を宿したかのようなアイテムが登場しました。これは、ユカイ工学が開発したクッション型セラピーロボット「Qoobo」の技術を応用した結果です。
ユカイ工学とファッションのコラボレーション
ユカイ工学の代表である青木俊介氏は、ファッションにおけるテクノロジーの活用は初の挑戦であり、「新しい可能性を強く感じられたエキサイティングな体験」だと語っています。彼は、さまざまな分野とのコラボレーションを通じて、「人に寄り添うロボティクス」の新しい形を探求していく意向を示しています。
テキスタイルに込められたアート
このコレクションには、クリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」に所属するアーティストの作品も起用されています。彼らは「異彩を、放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と新しい文化の創出を目指しています。このように、ファッション、アート、ロボティクスの三者が交錯することで、今までにないクリエイションが生まれました。
ショーの様子の視聴方法
2025年9月30日にパリ・ファッションウィークのランウェイで発表されたショーの模様は、ANREALAGEの公式YouTubeチャンネルでアーカイブされています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
ANREALAGEのエッセンス
ANREALAGEは、デザイナー森永邦彦氏によって2003年に設立されたブランドです。ブランド名には、日常と非日常を融合させた新しい価値が反映されており、独創性と最新技術をもとにした洋服を発表し続けています。2015年からはその活動の幅を海外へと広げ、パリコレクションにも正式参加しています。
デザインの背景と未来
ANREALAGEの取り組みは、ファッションにおける新しい視点を提供し、ロボティクスとの融合によって独自のスタイルを生み出しています。ファッションが技術と出会うことで、おしゃれの未来はどう変わるのでしょうか。より一層の進化が期待されるこの分野での展開に目が離せません。