エキストラバージンオリーブオイルの新たな美意識
2025年に開催された「JOOP Design Award」は、エキストラバージンオリーブオイルの新たな美意識を象徴するイベントとして注目を集めました。この賞は、オリーブオイルの質だけでなく、そのデザインやブランドアイデンティティにも焦点を当てる世界的なコンペティションで、2020年に開始されて以来、年々進化を遂げています。
受賞作品の展覧
第5回目にあたる今回は、特に注目を浴びた三つの優秀作品が選ばれました。これらの作品はそれぞれ異なる背景とストーリーを持ちながら、オリーブオイルの真髄を引き出すデザインが展開されています。
第1位: RAMI TORTI IGP OLIO DI PUGLIA
イタリアの「RAMI TORTI」が第1位を受賞しました。このエキストラバージンオリーブオイルは、プーリア地方の豊かな土壌で育ったオリーブから絞られており、100%イタリア産のこだわりを誇ります。ラミ・トルティという名前は、Old Olive Treesが持つ静かな歴史に基づいており、オイルそのものがこの地域の情熱とストーリーを体現しています。特にコールドプレス製法により、オリーブの持つ香り高い風味が生かされています。
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第2位: Boeira Extra Virgin Olive Oil
ポルトガルからの「Boeira Extra Virgin Olive Oil」は、特にそのエレガントなボトルデザインが注目されました。アルト・ドウロの渓谷で育ったピクアル種とコブランソサ種のオリーブを使用しており、その風味は料理にさらなる深みを与えるものです。このオイルは、ポルトガルの美しい陶器製ボトルに詰められ、見た目にも楽しませてくれます。
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第3位: Yiayia and friends
ギリシャの「Yiayia and friends」は、伝統の味を現代に再展開するプロジェクトです。「Yiayia」とはギリシャ語で「おばあちゃん」を意味し、家庭的な料理を用いながら、食べ物の大切なストーリーを届けています。その独特なキャラクターたちは、明るい色彩とともに、食文化の重要性を示しています。美味しいオリーブオイルを通じて、世代を超えたつながりを感じられるのがこのブランドの特徴です。
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審査員たち
この年の審査員には、スペインの著名建築家ラファエル・モネオやフランスのデザイナー、マルク・サドラーが名を連ね、国際的な視点で選ばれた評価がなされました。彼らはそれぞれの文化と美学を持ちながら、エキストラバージンオリーブオイルの独自性を称えました。
まとめ
JOOP Design Award 2025の受賞作品からは、エキストラバージンオリーブオイルがただの調味料ではなく、芸術的な価値を持つ存在であることが強く伝わってきます。これからも、オリーブオイルは私たちの食卓だけでなく、デザインや文化の一部としてますます重要な役割を果たしていくことでしょう。ぜひ、受賞作品を手に取ってその違いを実感してみてください。