かつお節ワークショップ
2025-12-01 15:47:43

伝統のかつお節と未来をつなぐ!学生たちのアイデアが集まるワークショップ

未来の食文化を創造する「かつお節ワークショップ」



2025年11月16日、立命館大学で「かつお節ワークショップ」が開催されました。このワークショップは、ヤマキ株式会社と立命館大学をはじめ、武庫川女子大学、早稲田大学など四つの大学が協力して実施され、イノベーション創出に向けた育成プログラムの一環として位置づけられています。今年のテーマは「かつお節・だしの価値・魅力を未来へ伝えるアイデアを共創」です。

実施の背景



この取り組みは、2022年から始まった「EDGE+Rプログラム」の一環で、かつお節という日本の伝統的な食材を新たな視点で捉え、次世代の発想力を育むことを目的としています。今回は38名の学生が集まり、調理科学やシステムデザインの手法を利用し、かつお節の多面的な魅力を探求しました。本ワークショップには、大学の枠を超えて、大阪公立大学、近畿大学、京都芸術大学の学生も参加し、例年に比べてさらに多様なアイデアが生まれました。

ワークショップの内容



ワークショップは講義とグループワークの2部構成で進められました。最初の講義では、ヤマキの社員や調理学の専門家が登壇し、かつお節とそのだしの科学的な側面や、その価値について解説を行いました。学生たちは、五感を使って学ぶ「かつお節削り体験」を通して、削りたてのかつお節の風味を直に感じ、その魅力を体感しました。

その後、参加者はグループに分かれ、学んだ内容を基に様々なアイデアを検討しました。特に、日常生活におけるかつお節の利用シーンを想像し、生活者の視点から価値を再設計する重要性が強調されました。講師の指導のもと、学生たちの想像力は広がり、独自のアイデアが次々と生まれました。

ワークショップのハイライト



学生たちのグループ発表では、かつお節の豊富な栄養価や減塩効果、香りの活かし方など、実際の生活に役立つアイデアが満載でした。中には、かつお節を使った新しい料理の提案や、コミュニケーションを豊かにする食文化のあり方についての考察も見られました。これらの提案は、かつお節の可能性を再認識させるものでした。参加学生の一人は、「削りたての香りは全然違った」「体験を通じて、かつお節の奥深さを感じた」と語り、実体験がアイデアにどれほど影響を与えたかを示していました。

講師のコメント



本田智巳講師(武庫川女子大学)は、「今回のワークショップを通じて、学生たちがかつお節の多様な価値を科学的に理解し、いかに日常生活に活かしていけるかを模索する姿勢が印象的でした」と語りました。また、野中朋美教授(早稲田大学)は「今回の経験が、食文化だけでなく、今後様々な社会課題に対する取り組みにつながることを期待しています」と述べ、学生たちの活動の重要性を強調しました。

食文化の未来へ



このワークショップは、かつお節という素材を通じて、新たな視点から食文化を考える良い機会となりました。学生たちの柔軟な発想は、食材と文化の新しい可能性を提示しており、彼らが未来の食文化を支える重要な存在となることが期待されています。今後もこのようなイベントが続き、若い世代が伝統を受け継いでいく姿を見守りたいと思います。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

関連リンク

サードペディア百科事典: かつお節 ヤマキ 立命館大学

トピックス(ライフスタイル・カルチャー)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。