SHIROの革新的な制服リサイクルプロジェクト
SHIROは、これまで使われなくなった制服たちに新たな命を注ぎ込むプロジェクトをスタートしました。この画期的な取り組みは、世界に一つだけの個性豊かな制服を生み出すことを目指しています。廃棄される運命だった制服は、天然素材で染め直され、新たに生まれ変わるのです。
なぜ制服を再利用するのか?
多くの企業が制服を廃棄する中、SHIROはその量に驚きました。倉庫には、大量の廃棄予定の制服が眠っています。これを無駄にするのではなく、再利用する方法を考えたのです。北海道札幌市で着物の染色やクリーニングを行っている「野口染舗」や、天然染めを専門とする「BetulaN」と提携し、制服の染め直しに挑戦しました。
着物の文化とSHIROの理念
着物は一度仕立てた後も再度仕立て直すことが可能で、長い間使用されるものです。野口さんは、この循環する文化を重要視されており、それがSHIROの「廃棄物ゼロ」への取り組みにシンクロしました。
天然染料への挑戦
野口さんにとって、このプロジェクトは大きな挑戦でした。通常の染色は新品の生地を対象にしていますが、今回使用するのは、実際に店舗スタッフが着用して汚れが付いた制服です。さらに、ポリエステルの含有も問題です。野口さんは当初、化学染料の使用を提案しましたが、SHIROは天然染料にこだわる姿勢を貫きました。このこだわりに理解を示し、彼は天然染料での染色を試みることを決心しました。
様々な素材を活用した染色
今回のプロジェクトでは、全7種類の天然素材が使用されました。ブドウ果皮やコーヒー豆、白樺の枝など、全て本来は廃棄される運命にあった素材です。野口さんはこのような素材を活用し、再度命を吹き込むことで、美しい色合いを引き出しました。
新たなスタート地点、渋谷PARCO店
2025年には渋谷PARCO店がオープンし、スタッフはそれぞれ好きな色の制服を着用して来店者を迎えることになります。この新しい制服は、通常の制服が使用できなくなった際に、野口染舗で染め直される予定です。地球環境に優しい取り組みを推進するSHIROは、さまざまな個性を持った制服を用意し、顧客に新しい体験を提供することを目指します。
環境への取り組み
SHIROは「廃棄物ゼロ」を目指し、今ある資源を有効に活用することを最優先にしています。2024年には、使用済みガラス容器のリユース実証試験や衣類の回収を行うことで、環境への負荷を減らす活動を展開し、循環型社会の実現を目指します。これからも、SHIROは循環の未来を作り続けます。
まとめ
SHIROが手掛ける制服の再生プロジェクトは、企業の取り組みとして注目されるだけでなく、私たちが日々消費するものに対する見直しのきっかけともなるでしょう。廃棄物を新しい価値へと昇華させるこの挑戦は、環境に優しい未来を実現する第一歩なのです。