妊娠中のつわりと仕事の両立を支援する調査結果のご紹介

妊娠中のつわりと仕事の両立を支援する調査結果

雪印ビーンスターク株式会社は、妊娠を経験した会員を対象に「妊娠と仕事に関する意識調査」を実施しました。調査の結果、84.7％の妊婦がつわりを経験し、その症状や仕事への影響について多くの女性が悩んでいることが明らかになりました。今回はこの調査結果をもとに、妊娠中のつわりとそれにまつわる仕事との両立について考えてみたいと思います。

つわりの実態

つわりは妊娠中の一般的な症状の一つですが、84.7％の女性がつわりを経験していることから、その影響は非常に大きいことが伺えます。具体的な症状では「眠気やだるさ」が最も多く、次いで「食べづわり」や「においが気になる」という報告がありました。つわりは個人差が大きく、始まりや終わりのタイミングも様々ですが、辛いつわりを経験した時期は妊娠8週目から10週目に集中しています。多くの女性が20週頃までその辛さに悩まされることもあるようです。

医療機関との関係

調査結果によると、つわりのために産婦人科を受診したのは22.9％にとどまっています。受診しなかった理由としては「生活や仕事に影響はあったが、我慢できた」といった声が多数寄せられ、改善に対する期待が薄かったことが見えます。受診した先でのアドバイスは、「休み時間を増やす」や「食事の工夫」、「葉酸を摂取すること」が多く語られましたが、「ビタミンB6」の摂取についての具体的なアドバイスは比較的少なかったという結果も印象的です。

つわりと仕事との両立

つわりによって生活や仕事に支障が出たと回答した女性は68.8％に達し、この中には入院を余儀なくされた人も2.7％含まれています。上司や同僚に妊娠を伝えるタイミングについては、妊娠初期に上司に相談し、安定期に入ってから同僚へ報告する傾向が見られました。「つわりで体調が悪くなったので」や「担当業務に影響が出ることを心配した」という理由から、妊娠を早めに上司に伝えることが多いようです。

不安感と母健連絡カード

妊娠がわかった時点で生活や仕事の変化に不安を抱く妊婦は60.9％にも及びます。主治医からの指導事項を的確に勤め先へ伝えるための「母健連絡カード」は認知度67.2％と高いものの、実際に受け取ることができている妊婦は22.6％と少数派でした。具体的にこのカードを持っている方の多くはつわりの症状を訴えているという実態も見逃せません。