ドクダミエキスの効果
2025-10-14 14:42:50

ドクダミエキスが歯肉炎を抑制!新たなオーラルケアの可能性

ドクダミエキスが歯肉炎を抑制!新たなオーラルケアの可能性



近年、口腔の健康が全身の健康に与える影響が広く認識されるようになっています。口腔内の炎症は、免疫系や栄養状態に関連し、生活習慣病のリスクを高めることがわかっています。そこで、毎日のオーラルケアの重要性が強調され、歯並びや噛み合わせを改善するために矯正歯科治療を受ける人が増加しています。

矯正装置を装着すると、入念なオーラルケアが難しくなるため、口腔内の衛生状態が悪化し、歯周炎(パーリオドンティス)を引き起こすリスクが高まります。この歯周炎は、歯周病菌によって引き起こされる炎症性疾患であり、治療が遅れると歯や周囲の組織に深刻な影響を与えます。

ドクダミエキスの有効性



このような背景のもと、丸善製薬株式会社が広島大学の國松亮准教授と共同で行った研究が注目されています。研究では、ドクダミ(Houttuynia cordata)の抽出物に含まれる成分が歯肉の炎症を抑える働きを持つことが証明されました。実験では、歯肉上皮細胞に炎症誘発物質であるインターロイキン-1βを添加し、その後ドクダミエキスを用いたところ、炎症性因子の産生が抑制されたという結果が得られました。

具体的には、ドクダミエキスがIL-1βによって誘発される炎症に対して抑制効果を示したことがわかりました。この発見は、矯正歯科治療中に歯周炎の予防に役立つ可能性があることを意味しています。

研究の意義



この研究結果は、2025年に開催される第84回日本矯正歯科学会学術大会で発表される予定で、今後もさらなる研究が進められる見込みです。丸善製薬は、この知見を活かして、歯周炎予防につながるオーラルケア製品の開発に注力し、より多くの人々の口腔健康をサポートすることを目指しています。

口腔ケアにおいて自然素材の重要性が高まる中で、ドクダミエキスのような植物成分が持つ可能性は大変魅力的です。自然由来の成分を使用した製品は、化学薬品に抵抗のある消費者にも受け入れられやすく、今後の市場動向にも期待が寄せられています。

まとめ



ドクダミエキスの研究によって、オーラルケアの新たな可能性が視野に入ってきています。口腔内の健康は全身の健康に直結しているため、このような研究が進むことは私たちの生活にとって非常に重要です。丸善製薬が推進する植物由来のオーラルケア製品の開発が、私たちの口腔環境を改善し、より健康的な未来を提供してくれることを期待しましょう。


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