伊勢すえよしが新たに発表した『鯵わいドレッシング』
広尾にある割烹店「伊勢すえよし」が6月に新商品『黒にんにくレストラン鯵わいドレッシング』の発売を控えています。この製品は、未利用魚の有効活用を目的としており、持続可能な未来に向けた重要な一歩となるでしょう。
プロジェクトの背景と目的
この取り組みは、三重県から未利用魚を使った新しい食文化を生み出すことを目指しています。漁獲量が減少する中で、活用されずに廃棄される魚が増えているという現実に対処するため、伊勢すえよしは「未利用魚1トン流通」という大きな目標を掲げました。特に、志摩市安乗漁港では年間100トンもの魚が水揚げされるにもかかわらず、サイズや品種によって市場価値がつかず、廃棄される運命にある魚が多く存在しています。
このプロジェクトのために、三重県立相可高校の調理部が創作したレシピを基に、伊勢すえよしの田中佑樹シェフが開発を進めました。特に、サイズが小さい鯵を使用した新しいドレッシングは、その美味しさや栄養価を生かすことを目的としています。
地域との連携による持続可能な取り組み
伊勢すえよしは、地域の食品メーカーである辻製油株式会社とも連携し、地元の未利用資源を利用した商品開発を行っています。生徒たちが高校で学んだことを生かしながら、実際に商品が世に出る過程を経験することは、彼らにとって貴重な体験であり、次世代の料理人を育成するための重要な機会と言えます。
さらに、相可高校の調理部では、このドレッシングを通じて食育授業を行い、生徒たちが地域資源の大切さを学ぶ場を提供する予定です。
クラウドファンディングの実施
類似の取り組みを広め、より多くの人々にこのプロジェクトに参加してもらうため、伊勢すえよしでは1月28日からクラウドファンディングがスタートします。目標金額は400万円で、支援者には『鯵わいドレッシング』の提供だけでなく、相可高校の生徒からの感謝レターなども贈られる予定です。クラウドファンディング参加の詳細は、特設ウェブサイトでお知らせします。
発売記念イベントの開催
クラウドファンディングの開始に合わせて、1月27日には新商品の発表イベントが開催されます。このイベントでは、製品の試食会を通じて、一足早く『鯵わいドレッシング』の味わいを体験できる機会が提供されます。
参加予定のプレス関係者には、田中シェフが自身の思いやドレッシングの特徴について語る場も設けられており、交流の時間も用意されています。
まとめ
伊勢すえよしが展開する新たな取り組みは、食品ロスを減らし、地域の未利用資源を有効活用することを目指しています。新商品『鯵わいドレッシング』は、その第一歩として、これからのサステナブルな和食文化の発展に寄与することでしょう。ぜひ、今後の展開に注目してみてください。