大阪・関西万博での「QBB これもいいキッチン」の展望
2025年に開催される大阪・関西万博において、六甲バター株式会社が出店する「QBB これもいいキッチン」は、食の持続可能性と多様性に焦点を当てた新たな試みとなります。本記事では、この試食会の内容とその背後にある理念を詳細にお伝えします。
植物性素材の価値を再定義するチーズ代替食品
「QBB これもいいキッチン」のコンセプトは、動物性素材を使用せず、全ての原材料に植物性素材を取り入れた新しい形のチーズを提供することです。これまでのチーズに代わり、植物性食品が多くの人々に愛される未来を目指しています。
塚本社長のビジョン
試食会の冒頭で、六甲バターの代表取締役社長兼CEOである塚本浩康氏が登壇し、出店の狙いとコンセプトを説明しました。彼は「QBBが万博を通して発信したいのは、これからのチーズの形を新しい時代に適応させること」とし、持続可能な食文化を築く重要性について語りました。環境負荷を減少させることを見越した彼の話は、今後の食の選択肢に大きな影響を与えるものでした。
メニューのこだわり
次に登壇したのは、監修を手がけた「祇園 さゝ木」のシェフ、佐々木浩氏です。佐々木シェフは「植物性チーズが本物のチーズと変わらない満足感を感じられる料理を目指した」と語ります。特に彼が考えた点は、単に話題性や目新しさを追うのではなく、日常生活に取り入れやすく、誰もが楽しめるメニューを提供することです。
彼は、「この植物性チーズは、従来のチーズと同じように溶ける特性があり、多くの料理に応用できる」とその魅力を伝え、大阪・関西万博で提供されるメニューがいかに楽しめるものになるかを力強くアピールしました。
食品の安全を重視したメニュー
大阪・関西万博は2025年の春から秋にかけての開催が予定されており、特に夏場の猛暑が考慮されています。佐々木シェフは「暑さの中でも食欲をそそる料理を作るため、安全性を第一に考慮しました」と述べ、食文化を継承するために必要な工夫を続ける意義について考えを示しました。
料理の一例
試食会では、数種類の料理が提供され、参加者の反応も上々でした。中でも、「これもナスボロネーゼ」や「これもオムキーマカレー」など、植物性チーズを使ったメニューは、味も見た目も楽しめる仕上がりでした。これからの食事スタイルを反映した新たな名物となることが期待されます。
対話の場としての側面
試食会では、佐々木シェフから参加者に向けて「美味しいですか?」と尋ねる姿も印象的でした。これは美味しさだけでなく、次世代の食文化を築くビジョンに繋がっています。彼は、「次世代により良い世界を引き継ぐこと」を大切にし、新たな植物性メニューの魅力を伝えることで、批判的な意見もポジティブに受け入れていく姿勢を示しました。
「QBB これもいいキッチン」について
「QBB これもいいキッチン」は、2025年4月13日から10月13日まで、大阪夢洲の大阪ヘルスケアパビリオン内に出店されます。入館予約は不要で、多くの人に体験してほしいとの願いが込められています。
今後の食の選択肢として、植物性素材を基にしたチーズ代替のメニューが広まり、さらなる認知度や支持を得ることが期待されています。「QBB これもいいキッチン」の今後に大いに注目していきたいと思います。