顔色と体温の関係
2025-12-18 12:21:12

顔色から深部体温を推定する革新的な技術の研究成果

顔色から深部体温を推定する革新的な技術の研究成果



ポーラ・オルビスグループに属するポーラ化成工業株式会社が、中京大学の松本孝朗教授らの協力を得て、運動時の顔色と深部体温の関係を明らかにしました。これは、2025年11月に開催される第12回日本スポーツ理学療法学会学術大会で発表されます。この研究は、特に暑い気候でのライフスタイルや仕事環境において、深部体温を手軽に把握する方法を提供することを目的としています。

深部体温の重要性とその測定の難しさ



猛暑による人体への影響は近年ますます重要なテーマになってきています。深部体温は、身体の中心部の温度であり、健康を維持するためには正確に把握する必要がありますが、従来の測定方法は手間がかかり、特に職場での利用には不向きでした。そこで、ポーラ化成工業は、顔に現れる情報から深部体温の変化を捉える方法を研究開発しています。

この研究は、特に自転車運動時に顔色がどう変わるかを調べることを目的としました。実際に、男子大学生15人が自転車運動を行い、その様子を一眼レフカメラで撮影しました。これは、深部体温の上昇に伴う顔色の変化の相関を解析するためです。

顔のどの部位が変化するのか



研究の結果、顔の複数の部位で、深部体温の上昇と顔色の変化が関連していることがわかりました。特に、前額部は他の部位よりも顕著に色の変化を示すことが明らかとなりました。これは、熱さを感じやすい部分だからかもしれません。研究チームは、部位別の色彩値の変化を詳細に分析した結果、様々な色の変化が確認されました。

今後の展望と課題



この成果は、暑熱環境における運動や労働を行う際に、体の変化を早期に捉えるための一助になると考えられています。社会の健康を維持するためには、深部体温をいかに手軽に把握するかが鍵です。

ポーラ化成工業は、得られた知見を基に、顔の色の変化を用いた新たな測定技術の開発を続け、より多くの人々の健康と安全に貢献していくことを目指します。この研究が進むことにより、スポーツや労働環境における健康管理が改善されることが期待されます。今後の具体的な技術発展に目が離せません。


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