東京宝塚劇場が新たに備えた緞帳『THE NATURE OF TIME』
この度、東京宝塚劇場に新しい緞帳が寄贈され、その名も『THE NATURE OF TIME』。宝塚歌劇の専用劇場として、長きにわたって愛されてきたこの場所に、時の流れと瞬間を映し出す新しい舞台装置が加わることとなりました。セイコーウオッチ株式会社からの寄贈によるこの緞帳は、ただの装飾ではなく、深い意味を込めてデザインされています。
緞帳のデザインと制作背景
『THE NATURE OF TIME』は、移りゆく時間の流れや、その瞬間の美しさをテーマにしています。デザインを担当したセイコーウオッチ株式会社 執行役員の種村清美氏は、「森羅万象と共に、時の流れは絶え間なく進んでいく。そして、その中には二度と戻らない一瞬の輝きが存在している」と語ります。この作品は200色以上の織り糸による繊細なグラデーションで仕上げられており、宝塚の舞台の輝きとともに見る者に違った表情を見せてくれます。
新緞帳の詳細
新しい緞帳は、東京宝塚劇場にて本日13時30分より行われる月組公演「GUYS AND DOLLS」で初お披露目されます。この公演は、1965年にブロードウェイで初演され、愛され続けている作品です。
- - 場所: 東京宝塚劇場(東京都千代田区有楽町1-1-3、座席数2,079席)
- - サイズ: 天地9メートル、間口24メートル
- - 重量: 約1,000キログラム
- - 織り方: 西陣本綴錦織
この緞帳の製作には、株式会社阪急建装、SUMINOE株式会社、丹後テクスタイル株式会社といった多くの企業が関与しており、高い技術力が光ります。
旧緞帳『生生流転』からのバトンタッチ
新緞帳の登場により、旧緞帳であった『生生流転』は2025年10月までの使用を経て、静かにその時代を終えます。この旧緞帳も、多くの思い出を劇場に刻んできました。
忘れられない瞬間に寄与する新たな舞台装置
東京宝塚劇場に訪れるすべての人々にとって、この新しい緞帳は、ただの布ではなく、記憶に残る瞬間を刻む重要な存在になるでしょう。セイコーウオッチ株式会社が支えるこの新しい舞台は、尽きない時間の流れを感じさせながら、観客を魅了することでしょう。次回の公演では、ぜひ『THE NATURE OF TIME』がどのように舞台を彩るのか、観に行ってみてください。