Lush Spring Prize 2025とは?
2025年5月29日に行われた『Lush Spring Prize 2025』の発表で、19のリジェネラティブなプロジェクトに対して約4,875万円(25万ポンド)が授与されました。この試みは、英国発のナチュラルコスメブランドLUSHと非営利団体エシカルコンシューマー・リサーチアソシエーションが共同で推進しているもので、環境や地域社会の再生に貢献したプロジェクトを称えるものです。
ラッシュの理念
LUSHは、「この地球をよりみずみずしく、豊かな状態にして次世代に残す」というブランドの目的のもと、化粧品ビジネスを展開しています。このプライズは、世界中のリジェネラティブなプロジェクトを認知させ、受賞者同士のネットワーク構築や知見の共有を促進することを目指しています。受賞団体の活動を通しても、地球環境や地域コミュニティへのポジティブな影響が期待されています。
2025年受賞団体の紹介
今年の受賞団体は以下の通りです。
- Agro-Pueblos(コロンビア)
- Natiora Defenders(マダガスカル)
- Tender Shoots(ミャンマー)
- Ubuntu Learning Hub Trust(ザンビア)
- Land in Our Names - LION(イギリス)
- Ñu'u Ndito(メキシコ)
- The Returning Indigenous Corporation(オーストラリア)
- Buzuruna Juzuruna Association(レバノン)
- Global Ecovillage Network(世界各地)
- Huaynakana Kamatahuara Kana(ペルー)
- Amazon Research Internacional(ペルー)
- Assentamento Terra Vista(ブラジル)
- Battmung(韓国)
プロジェクトの特徴
今年受賞したプロジェクトの中から、いくつか注目の活動を紹介します。
Huaynakana Kamatahuara Kana(ペルー)
このプロジェクトは、ペルーのクカマ族による環境保全活動で、クカマ族の文化と自然環境の保護に取り組んでいます。特に、マラニョン川を「生きた存在」として捉え、環境正義を求める活動を展開しています。2024年には、マラニョン川の権利を認める画期的な判決が下され、先住民の権利が強化されました。
Ubuntu Learning Hub Trust(ザンビア)
この団体は、教育を通じて持続可能な未来を築こうとする人々を支援しています。Ubuntu Learning Centreを設立し、コミュニティに開かれた学びの場を提供することで、アフリカの哲学「ウブントゥ」に基づく人間関係の重要性を強調しています。また、環境に配慮した農業にも取り組んでいます。
The Cultural Conservancy(アメリカ)
この団体は、先住民族の文化や知識を復興するために活動しています。様々なプロジェクトを通じてコミュニティのニーズに応じたプログラムを展開し、持続可能な土地管理や食文化の普及に力を注いでいます。
Battmung(韓国)
若者たちが持続可能な未来に向けて活動できるパーマカルチャーヴィレッジを目指して設立されたBattmungは、パーマカルチャーのデザインセミナーを通じて、持続可能な社会を築く方法を学ぶ機会を提供しています。
コラボレーションと未来
『Lush Spring Prize』は、多くのパートナーや団体との協力によって成り立っており、今後もより多くのリジェネラティブなプロジェクトに資金提供と支援を行っていく予定です。これにより、持続可能な活動が広がり、地球環境の再生につながることが期待されています。
LUSHは、「私たちの住む地球を次世代により豊かに残す」ために、持続可能性を超えた新たな価値を創出し、ポジティブな影響を与える活動に今後も取り組んでいきます。