廃食油から航空燃料へ。アオキスーパーとJALの未来志向プロジェクト
私たちの生活から生まれる廃食油。その廃油が航空機の燃料として生まれ変わる取り組みが始まりました。株式会社アオキスーパーと日本航空(JAL)が共同で進める『すてる油で空を飛ぼう®』プロジェクトが、愛知県でスタートしたのです。この先進的なプロジェクトは、家庭から出た廃食油を持続可能な航空燃料(SAF)にリサイクルし、CO₂排出を削減することを目指しています。
プロジェクトの背景と目的
環境問題が注目される現代において、持続可能な社会の実現が求められています。アオキスーパーはその一環として、家庭から取り出された食品廃棄物を有効活用し、循環型社会を形成することを目指しています。JALとの連携により、廃食油を航空燃料として再利用することによって、地域社会や世界全体に貢献できると考えています。この挑戦的な取り組みは、私たちの身近なところから始まります。
スタートアップイベントの開催
プロジェクトの始動にあたり、両社はスタートアップイベントを実施しました。全国のアオキスーパー各店で、先着100名の来店者にJALオリジナルのUCOボトルをプレゼントするこのイベントは、多くの地域住民に参加していただき、スタートを祝いました。イベントの瞬間は、地域と環境への新たな一歩を象徴するものとなりました。
地域の協力を得たセレモニー
さらに、プロジェクトの顔ともいえる『スターティングセレモニー』では、地域の首長にも参加していただきました。大治町、大府市、あま市の市長や、地域のマスコットキャラクターも共に関与し、廃食油をリサイクルボックスに注ぐセレモニーが行われました。これにより、地域全体で廃油リサイクルが進むことへの期待感や関心が一層高まっています。
お客様の声
イベントに参加した方々からは、驚きや感謝の声が寄せられました。「廃食油が飛行機の燃料に生まれ変わることに驚いている」、「賞味期限切れの油の処理に困っていたから助かる」、「環境活動に気軽に参加できて嬉しい」といった意見が届き、地域の環境意識の高まりを感じることができました。
今後の展開
アオキスーパーは2025年7月には『あいち地産地消 SAF サプライチェーン推進協議会』に参画し、2025年8月からは家庭での使用済み油の店頭回収を本格的に開始します。同じく店舗で作られる事業系の廃食油もSAFの原料として使用する方針です。これにより、地域の資源を最大限に活用し、効率的なリサイクルを進めていく考えです。
持続可能な未来を共に
散逸してしまうはずだった廃食油が、ジェット機を飛ばす燃料としてリサイクルされる未来。それはもはや夢ではなく、アオキスーパーとJALの取り組みを通じて実現する希望の光です。地球環境や資源問題に真摯に向き合っていく姿勢が、私たち地域の一員としての責任をも感じさせます。これからも続くアオキスーパーの挑戦に期待しましょう。