ペットと避難する社会
2025-01-17 12:45:55

伍代夏子氏が語る、ペットと共に避難する社会の実現に向けて

伍代夏子氏が語る、ペットと共に避難する社会の実現に向けて



2024年1月12日、愛知県国際展示場で開催された「いのちの絵本コンサート」に、歌手の伍代夏子氏が登壇しました。彼女は、NPO法人KIMIMOが主催する「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」のアンバサダーとして、災害時のペットとの避難の重要性を訴えました。

災害時のペットとの避難を促すプロジェクトの背景


伍代夏子氏は、プロジェクトの立ち上げについて、「被災地での経験がきっかけ」と語ります。彼女は、ある炊き出しの際に見た若い女性とそのゴールデンレトリバーの姿に衝撃を受けました。避難所でペットは受け入れられず、寒空の下に取り残されているその状況に心を痛め、ペットと一緒に避難できる社会の実現を目指すことにしました。この経験が、彼女の心に火を灯したのです。

同席した動物レスキュー「チームうーにゃん」の代表、うさ氏も「東日本大震災の教訓から、避難所でのペットの扱いについて多くの命が失われた」と伝えました。彼女もまた、ペットとの同室避難が当たり前の社会を築くため、日々活動を続けています。

現状と飼い主の意識の必要性


火災や地震は全国各地で頻繁に起こっている今、ペットとの避難についての意識は向上していると伍代氏は感じているものの、実際に避難を想定して行動を取る人はまだ少ないと語ります。災害は予期せぬタイミングで襲ってくるため、事前の準備が何よりも重要です。

ペットと安全に避難するための7つの準備


果たして、飼い主たちはどのような備えをしておくべきなのでしょうか。伍代氏は以下の7つのポイントを挙げました。

1. 防災対策の実施
家具の固定や適切な防災グッズの用意を行い、飼い主が無事でいることが大前提です。

2. ペットのしつけ
キャリーバッグやケージに慣らし、落ち着かせるためのしつけを行うことが重要です。

3. 迷子防止対策
迷子札やマイクロチップを装着し、もしもの時に迅速に再会できる体制を整えます。

4. 避難用具の準備
ペットの普段使っているアイテムや食事を整理し、すぐに持ち出せるようにしておきます。

5. 避難所の確認
地元の避難所や避難ルート、ペットに関する注意事項を事前に調べておきます。

6. 家族間での連携
ペットと避難する方法を話し合い、地域社会との協力体制を築きましょう。

7. 預け先の確保
万が一、飼育が難しくなった時のため、信頼できる預け先を準備しておくことが大切です。

うさ氏は、焦って防災グッズを取りに行くことも難しい状況を考え、「玄関に防災グッズを準備するのが望ましい」と強調。またペットの水はミネラルウォーターよりも、軟水や純水をおすすめしているとのことです。さらに、車中泊を考慮する方にはスペアキーの重要性も訴えました。

これからの取り組みに向けて


伍代氏は「ペットは単なる動物ではなく、家族の一員です。困難な状況でも、ペットと共にいることで心の支えになる」と語りました。彼女は、ペットを連れて避難することが当たり前の社会を実現するため、精力的に活動を続ける意志を表明しました。

災害に備え、今からでもできる準備を始めましょう。ペットとともに安心して生活を送るために、私たちの意識を変えていく必要があります。アフターコロナの社会において、ペットと共に生きる術を考える時が来たのです。


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