リスト音楽院創立150周年記念展覧会
このたび、東京・麻布十番に位置するリスト・ハンガリー文化センターにて、世界的な音楽家を数多く輩出してきた名門・リスト音楽院が創立150周年を迎えることを記念して、展覧会「蘇る150年の響き ― リスト音楽院の秘められた物語」が開催されます。会期は12月10日から来年の3月31日まで。音楽の未来を切り拓いてきたこの音楽院の魅力をご紹介します。
展示内容の魅力
本展では、リスト音楽院の歴史を、リストやエルケルの創立期から始め、バルトークやコダーイの影響が色濃く残る20世紀、現代に至るまでの音楽の進化を貴重な資料を通じて紐解いていきます。特に注目したいのは、「リスト音楽院ものがたり」と名付けられた巨大パネルです。このパネルでは、音楽院の創設に貢献したリスト・フェレンツの人生を秘蔵資料や自筆譜を展示し、まるで本を読むかのように彼の世界に浸ることができます。細部にわたる貴重な資料が、150年の音楽の歩みを鮮明に伝えます。
さらに、音楽院内部を体験できるバーチャルツアーも実施されます。アール・ヌーヴォー様式の校舎や大ホールを巡ることができ、まるでその場にいるかのような臨場感を楽しむことができます。音楽に心を捧げてきた歴史の中での音の響きを体感し、「いつか実際に訪れたい」と思わせる体験が待っています。
リストが愛したピアノの展示
また、リストがこよなく愛したベヒシュタイン・ピアノの特別展示も行われます。期間限定のこの展示では、1867年製のベヒシュタイン・ピアノを使用したリストの作品の初演について知ることができます。音楽院卒業生の天川真奈による特別コンサートも予定されており、リストとピアノの掛け替えしの響きを実際に体感できます。
充実したイベントラインナップ
会期中には、市が計画する様々なイベントも予定されています。著名な音楽教育者を招いてのレクチャーやコンサートも行われるので、専門知識のない方でも楽しめる内容が盛りだくさんです。
この展覧会は、音楽の魅力を再発見できる絶好の機会です。音楽好きの方はもちろん、日常生活の中で芸術に触れる時間を楽しむ方々にも、心温まるひとときを提供することでしょう。
是非、150年の歴史を持つリスト音楽院の魅力を体感しに訪れてみてはいかがでしょうか。