新しい蒸留技術
2026-01-26 17:32:27

植物の価値を最大限に引き出すベトナムの新しい蒸留技術

植物の香りと成分を守る新技術



近年、化粧品や健康食品の需要は高まる一方、植物由来の原料の品質を確保することが求められています。特に原料の一次加工において、混入物や温度管理が重要な要素とされていますが、これを克服するために株式会社日本TOYOがベトナムに設立した新拠点が注目されています。

体温帯蒸留とは?



この新拠点では、低温・高真空蒸留技術「体温帯蒸留」を採用しています。具体的には、真空度が−95kPaの条件下で、38〜40℃という低い温度で原料を蒸留します。従来の水蒸気蒸留や減圧蒸留(60〜100℃)と比較すると、以下のような利点があります:
  • - 熱による分解や焦げの抑制
  • - 加工臭や雑味の発生を抑える
  • - 原料由来の香気や水感を保持

これにより、植物の香りや成分をそのまま維持した状態での抽出が可能となります。

8品目の蒸留実績



既に、グアバの葉、サトウキビの水、ノニの根、ハスの花、高麗人参、グレープフルーツの皮、ドラゴンフルーツ、アボカドの果実と多種の原料で蒸留が行われました。それぞれの特性を考慮しつつ、同一の低温・高真空条件で処理されていることが評価されます。この技術は特に化粧品や健康食品の研究開発に活用され、評価用の一次素材として重要な役割を果たします。

受託蒸留サービス



今後は、国内外の企業や研究機関との連携を強化し、以下のサービスを提供します:
  • - 化粧品・健康食品向け原料の受託蒸留
  • - 小ロットの試作・評価用蒸留
  • - 通常抽出原料との比較評価用サンプル作成

このように、完成品を提供するのではなく、研究・開発の初期段階で必要となる素材を提供することに特化しています。

研究開発と共同研究



植物由来の原料に関しては、機能性や成分評価を行うニーズが高まっています。株式会社日本TOYOは、以下の活動を通じて研究開発を推進しています:
  • - 化粧品原料・健康食品原料の評価検討
  • - 大学や研究機関との共同研究
  • - 新規植物素材や未利用原料の探索

低温・高真空による一次蒸留は、次段階の分析や評価に繋げるための前処理として非常に有用です。

将来の展望



今後は、蒸留対象原料の更なる多様化や評価データの蓄積、化粧品・健康食品分野での共同研究の拡充、さらには未利用農産物や副産物の高付加価値化を目指しています。この新拠点は、原料開発や研究開発における「入口」となる重要な役割を担っていくことが期待されています。植物の持つ本来の魅力を最大限に引き出し、持続可能で高品質な製品の発展を目指す取り組みが、今後ますます注目されることでしょう。


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