母と再会の旅
2025-08-05 12:08:56

母に伝えたい想いを背負い、世界の舞台へ挑むYuriの旅

母に伝えたい想いを背負い、世界の舞台へ挑むYuriの旅



2025年11月、アメリカ・ラスベガスでの「INBA PNBA Natural Olympia」に挑むのは、東京都内で活動するパーソナルトレーナーのYuriさんです。彼女は、ドーピングなしで望む“ナチュラルアスリート”としての名誉をかけて競うこの大会に向けて、努力を重ねてきました。

Yuriさんは、2025年5月に日本で開催されたINBA JAPANにて、Angelカテゴリーの3部門(Open、Novice、Pro)を制覇し、プロ資格を勝ち取るという偉業を成し遂げました。このAngelカテゴリーは、ボディメイクの美しさに加えて、衣装や表現力、華やかさを重視するもので、まさに女性らしさの象徴といえるクラスです。

しかし、Yuriがこの挑戦を選んだ理由は、単に競技のためだけではありません。彼女の心には、8年間音信不通だった母に向けた強い想いがあります。「私が世界大会に出ることで母と再会するきっかけになるかもしれない」と語るYuriさん。今の自分を見てもらうことが、再会につながるのではないかと、心を震わせる言葉です。

幼少期、家庭の事情で母が突然いなくなり、当時8歳だったYuriさんと自閉症の弟が取り残されました。彼女は小学生として、時に保護者のように弟の世話をしながら生活してきたのです。その間、誰にも弱音を吐き出すことはできず、頑張っていることすら認められることがありませんでした。こうした背負った重荷は、幼い身体に大き過ぎるものでした。

高校を卒業した後、Yuriさんは子どもが好きだったため保育系の短大に進み、保育士資格を取得。その後、21歳で出産した彼女は、約10年もの間、保育士として子どもたちと向き合い続けました。しかし、自身の体型に変化を感じ、ジムに通うようになります。その中で彼女は、運動を通じて自身の身体が変わっていく喜びを見つけたのです。この経験は、他者のためではなく、自分自身の価値を取り戻すための大切な出発点となりました。

徐々に疑問や不安を抱えることが少なくなり、自分自身を表現する道を歩むYuriさん。やがて、彼女はトレーナーとして活動を始め、自身も大会への挑戦を考えるようになりました。そして迎えたINBA JAPANでの優勝は、初めて「私らしさ」を肯定された瞬間だったと振り返ります。

最近、彼女がクラウドファンディングを開始したのは、ある一言がきっかけでした。それは、ジムの顧客からの「ラスベガスの大会に出るなら、応援するよ!」というメッセージでした。その支援があったからこそ、Yuriさんは約65万円を目標に支援を募集する運動を始めます。支援者には、大会限定のTシャツやトレーニング体験、記念フォトなどのリターンを用意しています。

また、2025年8月9日には東京ビッグサイトで開催される「JAPANドラッグストアショー2025」にて、Yuriさんはステージイベント「フィットネスで人生を豊かに!」に出演予定です。これは、選手たちのパフォーマンスを無料で観覧できる貴重な機会で、YuriさんもAngelカテゴリーでのパフォーマンスを披露します。

「どんな過去があっても、人生は変えられる。私らしさを、誰にも遠慮せず表現したい。そして、母に『産んでくれてありがとう』と伝えたい」。これはただの夢ではなく、Yuriさんにとっての人生の証明であり、その情熱は多くの人に希望を与えることでしょう。彼女の挑戦が新たな未来への扉を開くことを、私たちも応援し続けます。


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