節約意識が高まる今、嗜好品の見直しが加速中の真実とは
日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連)が実施した最新の調査結果が、私たちの食生活や消費行動にどのような影響を及ぼしているのかを探ります。2022年度から続く物価高騰の影響が続く中、組合員の「節約と値上げ」に対する意識が浮き彫りになりました。今回は、その調査結果に基づき、節約の傾向や嗜好品の見直しについて詳しく解説します。
調査結果の概要
調査は2025年5月13日から5月18日までの期間に行われ、6,207件の有効回答が得られました。結果によると、全体の約94%が日頃から節約を意識していると回答しています。特に、「モノやサービスが値上がりしているから」という理由は62.3%を占め、前年よりも2.4ポイント増加しました。これは、物価の上昇が人々の生活にどれほど影響を与えているかを如実に表しています。また、特に将来の生活に備えて貯蓄をする意識が強まっていることも特徴的です。
家庭内での節約行動
最近の購買行動については、家庭内での節約項目が調査されました。最も多く回答されたのは「ふだんの食事」で、63.7%がこの項目を選択しました。特に30代の回答者の中では、71.0%が食費節約を意識していたという結果が出ており、年代による意識の差が見られました。
次いで、「外食(49.0%)」や「衣類や靴(40.2%)」が続き、若い世代の実に32.6%が「娯楽」に関しても節約を意識していることが明らかとなりました。ここからも、節約が家計にどれだけ深く根付いているかを見て取ることができます。
嗜好品の見直し
調査では、現在節約しているもの、今後節約を予定しているものとして、「菓子やおやつ(41.8%)」、「デザートやスイーツ(38.4%)」、「調理済みの総菜や弁当(30.5%)」が上位に挙げられました。こうした嗜好品への節約は、生活の質を維持しながらも、経済状況を考慮せざるを得ない現代の消費者の姿を反映しています。
さらに、値上がりの影響を受けて、「米」の購入頻度や量が減少した人も多く、24.4%がこの項目を挙げています。これは、主食である米の価格が影響を及ぼしていることを示唆しており、節約という観点からも注目を集めています。
結論
続く値上がりの影響により、私たちの食生活や消費行動は大きく変わろうとしています。「節約」と「値上げ」は今後も私たちの生活に影響を与え続けるでしょう。今回の調査結果を基に、私たちがどのような選択をしていくのか、引き続き注目していく必要があります。嗜好品や食生活の見直しが進む中、今後のさらなる変化に注目しましょう。