肌の糖化研究
2025-12-05 12:07:17

肌の糖化研究がもたらす新たなアプローチとデスモグレインの発見

肌の糖化研究の進展



ポーラ・オルビスグループの研究によって、皮膚の糖化に関する新たな知見が明らかになりました。特に注目すべきは、皮膚の外層を形成する角層にある「コルネオデスモソーム」という構造体です。これに含まれるデスモグレイン1が糖化されていることが初めて確認され、肌の健康にどのような影響を与えるのかが議論されています。

コルネオデスモソームの重要性



コルネオデスモソームは、角層細胞同士をつなぎ、肌のバリア機能を保つ重要な役割を担っています。この構造が適切に機能しないと、角層は剥がれにくくなり、厚く硬くなる可能性が高まります。これが肌の表面の質感やハリに影響を与えるなど、様々な肌トラブルを引き起こす要因となります。

糖化のメカニズム



今回の研究では、外的な刺激(紫外線や加齢など)が皮膚のタンパク質を糖化し、その結果、コルネオデスモソームが適切に機能しなくなることが示されました。その中で重要な要素として、デスモグレイン1があります。このタンパク質が糖化されることにより、切断が行われにくくなるため、古い角層が適切に剥がれず、肌にハリや弾力を感じにくくなるのです。

糖化がもたらす肌への影響



デスモグレイン1が糖化されることで、角層剥離が異常になることが示唆されています。健常な肌の角層では、糖化の度合いが低く、デスモグレイン1は細胞の辺縁に存在しますが、糖化が進むとこのタンパク質が細胞の中心部にも残ってしまい、肌のターンオーバーが正常に行われなくなることが確認されました。これにより、古い角層が剥がれ落ちず、肌の表面が厚くなるとともに、内部からの弾力感が感じにくくなるという悪循環が生まれます。

糖化予防に寄与するワイルドタイムエキス



ポーラ化成工業では、デスモグレイン1の糖化を防ぐエキスの探索を行い、特にワイルドタイムから抽出されたエキスに高い糖化予防効果が確認されました。このエキスの活用によって、角層の健康を維持し、弾力性のある柔らかな肌を実現する新たな方法が期待されています。

まとめ



ポーラ・オルビスグループの研究は、肌の健康を維持するための新しい視点を提供しています。糖化研究の進展により、特定の成分によって肌の水分保持力や弾力性を高める可能性が示されています。今後もこの研究が進むことで、多くの人に美しい肌を提供するヒントがもたらされることでしょう。この新たなアプローチが、より良いスキンケア方法に結びつくことを期待しています。


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