未来のサステナビリティを生み出す新星たち、ケリング・ジェネレーション・アワード・ジャパン開催

第1回ケリング・ジェネレーション・アワード・ジャパン

2025年3月13日、東京・虎ノ門の「TOKYO NODE」にて、ケリングが初めて開催した「ケリング・ジェネレーション・アワード・ジャパン」の授賞式が盛況のうちに行われました。このアワードは、サステナビリティを重視したビジネスアイディアを表彰するもので、若手企業の革新を促進する目的で設立されました。

受賞者とその取り組み

当日の授賞式では、株式会社ファーメンステーションが最優秀賞に輝いた他、アンフィコが第2位、株式会社アルガルバイオが第3位、マイクロバイオファクトリー株式会社が特別賞を受賞しました。どの受賞企業も、持続可能なイノベーションに向けたユニークな取り組みで評価されました。

ファーメンステーションは、未利用資源から天然由来の芳香エッセンスを生産する技術により、循環型社会の実現を目指しています。受賞スピーチで代表の酒井里奈氏は、チームの努力とケリングの支援に感謝し、今後もサステナブルなビューティ領域での貢献を約束しました。

第2位のアンフィコは、PFAS規制を背景に、機能性透湿防水テキスタイルを開発。環境への配慮を重視した技術で、産業用繊維染色の環境影響を低減する新しい手法が評価されました。第3位のアルガルバイオは、藻類を使用したアンチエンジング成分の研究が期待されており、美容やファッション界での活用に注目が集まっています。

特別賞を受賞したマイクロバイオファクトリーは、化学品の持続可能な生産に挑むスタートアップとして、環境・社会課題に取り組む姿勢が高く評価されました。

審査員も絶賛

審査員の一員であるケリングのチーフ・サステナビリティ・オフィサー、マリー＝クレール・ダヴー氏は、日本のスタートアップが提供する技術のユニークさに驚きを表しました。彼女は、日本のクラフツマンシップと技術の融合が、新たな持続可能な未来への道を切り開くと信じています。

対談セッションと展示

授賞式にはケリング会長兼CEOのフランソワ＝アンリ・ピノーと、バイオスタートアップ、Spiber株式会社の代表・関山和秀氏の特別対談も行われ、未来のラグジュアリーと持続可能なビジネスの可能性について深く掘り下げました。関山氏は、困難の中でも多くの機会があることを強調し、企業が持続可能性に向かう姿勢の重要性を訴えました。

また、授賞式後にはファイナリスト11社の革新技術とケリングのブランドによるサステナビリティプロジェクトに関する展示が行われ、多くの方々がその取り組みに耳を傾けました。この機会を通じて、サステナブルなファッションと新しい価値観が広がることを期待しています。