音に逃げ場のないあなたへ
2026年7月9日(木)、世界ミソフォニア啓発デーに合わせて、アーティスト「クソヤクタタズ」が新曲『音嫌悪』のリリックビデオを発表します。この楽曲は、音に対して強過ぎる反応を示すミソフォニアについて、当事者の感情を表現します。
ミソフォニアとは?
ミソフォニアは、特定の音、例えば咀嚼音や鼻をすする音、タイピング音などに対して、強い嫌悪感や不快感を抱く状態を指します。他者からすると何気ない音でも、ミソフォニアを持つ人にとっては逃げようのない苦痛となります。このような状況は、外から見えにくいため、周囲の人が理解しにくく、当事者は一層孤独感を抱くことが多いのです。
『音嫌悪』は、こうした理解されにくい苦しみを、歌詞や音、映像によって表現し、聴く人々にその痛みを届けようとしています。リリックビデオの冒頭には「逃げ場のない音の中で生きてきたあなたへ」というメッセージがあり、最後には「この歌が拠り所の一つとなりますように」との願いが込められています。
曲の意図とメッセージ
この曲は、音に追い詰められる日常や、周囲から理解されない孤独感、音に対する自己嫌悪など、さまざまな感情をテーマとしています。リリックビデオでは歌詞に合わせて、暗さや圧迫感、孤独感、怒り、安堵、希望といった感情が視覚的に表現されています。これにより、視聴者は音による苦しみを共感をもって捉え、最後には「一人ではない」と感じる余白を持てることでしょう。
なぜ世界ミソフォニア啓発デーに公開するのか?
7月9日はミソフォニアへの理解を深めるための特別な日です。未だに多くの人々が自分の苦しみに名前がないまま孤独に思い悩む中、私は『音嫌悪』が、その気持ちに寄り添う一助となることを願っています。
この作品は、医学的な診断や治療を目的とするものではありませんが、見えづらい痛みに言葉を与え、悲しみや孤独を少しでも軽減するための手段として活用されています。『音嫌悪』は音に苦しむ人々の感覚に寄り添い、その内面的な痛みを芸術として受け止めています。
制作の背景と今後の展開
アーティスト「ひな」と「とんでひより」によって制作された『音嫌悪』は、ただの説明にとどまらないパーソナルなメッセージを持っています。「自分だけが異常ではない」と思える場所を、この曲が提供できれば嬉しいという思いが込められています。クソヤクタタズは、今後もミソフォニアに関連する啓発活動や作品制作を継続していく予定です。
おわりに
音嫌悪は、ただの曲ではなく、ミソフォニアを抱える方々に向けた心の拠り所です。私たちの周りには、まだまだ理解が不足している問題がありますが、音楽を通じてその存在を伝えることで、多くの人に届くことを願っています。ぜひ、リリックビデオを通じてそのメッセージを受け取ってください。