高見沢が語る民話
2025-04-07 11:10:32

海ノ民話の未来を語る!高見沢俊彦による特別トークショー開催

海ノ民話の未来を語る!高見沢俊彦による特別トークショー開催



昨年、デビュー50周年を迎えた人気ロックバンド「THE ALFEE」のリーダー、高見沢俊彦さんが新たに挑むプロジェクトが話題を呼んでいます。一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が共同で実施している「海ノ民話のまちプロジェクト」の一環として、2025年3月29日(土)に銀座 蔦屋書店で「海ノ民話アニメーション2024完成披露イベント」が行われ、高見沢さんが特別ゲストとして登場しました。

このイベントでは、日本各地に残る海に関する民話を元にしたアニメーションの完成を祝福し、民話の魅力やその伝承についての語り合いが行われました。民謡研究家の佐藤千春さんとともに、海を介した人と人とのつながりや、次世代に美しい海を引き継ぐことの重要性についても議論されました。

海ノ民話アニメーションの意義と魅力


「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本各地に残っている海にまつわる民話をアニメーション化し、親しみやすい形で未来に残すことを目的としています。伝承者が少なくなってきた今、アニメーションという新しい手段を用いることで、民話を次の世代へと繋げていく試みが進められています。トークショーでは、まず「海ノ民話アニメーション」の紹介ムービーが流れ、続いて25本の新作アニメーションが完成したことが報告されました。これで、全92本の海に関する民話アニメーションがYouTubeでも視聴できるようになりました。

高見沢俊彦が選んだ民話


高見沢さんはトークの中で、北海道函館市の民話「ムイとアワビの合戦」を紹介し、そのアニメーションについて「温暖化への警鐘も含まれていて、神様がエサの取り合いをする生き物たちにお互いの生活空間を分けるよう促す部分に心温まる思いを抱いた」とコメントしました。

また、佐藤さんはアニメーション化された青森県の民話「善知鳥安方」を取り上げ、当時の農村の生活をリアルに描写している点を強調。アニメの特性により、視覚的にも直感的にメッセージが伝わることに期待を寄せました。そして、海野常務は滋賀県近江八幡市の「観音正寺の人魚伝説」について、近代の資源管理に通じるテーマが描かれていることを評価しました。

民話と音楽の関係性


高見沢さんは自身の音楽活動において、地域の民話を取り入れた楽曲を制作してきた経験を語り、当日のトークショーでも、1980年代のツアーで作った曲の一例を披露しました。「音楽と物語は強く結びついており、こうした活動を通じて伝えることが重要だ」と強調しました。さらに、佐藤さんは「民謡や民話は文化と密接に関連しており、今後も新しい形で受け継がれていく可能性がある」と述べました。

現代ならではの海ノ民話創作


イベントの最後には、「現代に生まれる海ノ民話」というテーマでのディスカッションが行われました。海野常務は、昔の民話が多くは海の自然や恵みをテーマにしていたが、現在の環境問題なども素材にして新しい民話が創作されるべきだと提起しました。

高見沢さんは「カモメのケジメ」という新作民話を披露し、再生可能な海洋資源の保護をテーマにしたストーリーを展開しました。それに続いて佐藤さんは「かえってきたおすし」という物語を紹介し、海の環境保護に向けた町の取り組みを描いています。双方のストーリーには、現代的な教訓とともに、優しさや共生の重要性が描かれています。

海ノ民話の価値再発見


イベントは「海ノ民話の価値の再発見」と「価値の創造」をテーマにした研究紀要の発刊も発表され、参加者の感想が共有されました。高見沢さんは今後、民話を題材にした創作にも挑戦したい意向を示し、佐藤さんや海野常務ともに、アニメや音楽を通して新しい民話の形を探求していく重要性を再確認しました。今回のトークショーは、海ある文化の繋がりを大切にしていくための新たなスタートといえるでしょう。


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