ロート製薬が描く未来の働き方と共成長のリアル
ロート製薬株式会社は、大阪市を本拠地とし、社長の瀬木英俊のもとで、ウェルビーイングな社会の実現を目指しています。近年、同社は「個人と会社の共成長」をテーマに、社員一人ひとりが自ら挑戦し成長していくことを重視し、多様な働き方を実践しています。今回は、ロート製薬の人財戦略の最新事例を深掘りします。
自律的キャリアの推進
ロート製薬では、2016年から複業や兼務の制度を導入し、社内外での経験を幅広く図ることを支援しています。また、2020年には社内起業家を応援するプロジェクト「明日ニハ」もスタートし、個人の想いが実現することで事業創出や社会貢献を進めています。
このような制度の導入によって、社員たちが自ら挑戦する姿勢を持ち、「社会とつながり価値を生み出す働き方」を実現しています。
革新的な採用手法「Entry Meet採用」
ロート製薬は、2027年の新卒採用から、これまでの書類選考を廃止し、「Entry Meet採用」という新しい手法を導入しました。この選考方法では、全国8拠点で行われる15分間の対話型面接を重視し、学生が自分の言葉で表現できる環境を整えています。待合室には当社の商品や文化を紹介するブックが並べられ、社員とのコミュニケーションを深める場が設けられています。
これにより、初期段階で価値観や成長可能性のマッチングを推進し、質の高い採用を実現しています。学生からは「書類選考やAI面接より納得感がある」との声も寄せられ、対話を通じた企業理解が進んでいることが伺えます。
社外チャレンジワークと社内ダブルジョブ
ロートでは、社員が会社の枠を超えた経験を積むための「社外チャレンジワーク」を推進しています。76名が実践し、99%が自身のウェルビーイングに貢献したと回答しています。これにより社内外での経験が、個々の成長に寄与しているのです。
また、社内のダブルジョブ制度にも注目が集まっています。233名が異なる部署で働き、知識やスキルの拡張を図っています。この取り組みにより、部門間の知の循環が進み、全体の価値創出が加速しています。
社内起業家支援プロジェクト「明日ニハ」
「明日ニハ」では、社員が通常業務を行いながら起業する挑戦を支援しています。2026年4月時点で9社が設立され、多様な社会課題に取り組んでいます。たとえば、育てて食べる体験農園を運営する合同会社「食卓農園」と、医療的ケア児や障がい児の母親たちが社会とつながるコミュニティ型事業「ママズマール」があります。
社員の想いやアイデアを起点とした事業活動が地域の価値を高めています。
まとめ
ロート製薬の取り組みは、ただの働き方改革にとどまらず、社員と企業が共に成長する新たなモデルを創出しています。これらの施策は、今後の労働市場における重要な指標となることでしょう。個人が自らの可能性を追求する中で、企業も成長し続ける姿勢を貫くロート製薬の挑戦に、これからも注目が集まります。