J-POPの新たな潮流
2025-09-05 14:16:29

世界を魅了するJ-POPの秘密と新刊『音楽ビジネス』の展望

世界を魅了するJ-POPの秘密と新刊『音楽ビジネス』の展望



2025年10月17日、新たなビジネス書『音楽ビジネス』が株式会社クロスメディア・パブリッシングから刊行されます。本書は、特に近年躍進を遂げている日本の音楽業界にスポットを当て、テクノロジーの進化やビジネス構造の変化からその成功の理由を探ります。著者の鈴木貴歩氏は、ユニバーサルミュージックでの経験を経て、エンターテインメントとテクノロジーの交差点でコンサルタントとして活躍しています。

J-POP人気加速の背景


不況の影響で厳しい状況にあるとされていた日本の音楽市場が、コロナ禍を転機に一気に変貌しました。感染症対策によりライブイベントが制限されたことを受け、多くのレーベルが過去の楽曲をオンラインで配信することを決定しました。これにより、SpotifyやApple Musicといったストリーミングサービス上に日本の楽曲が瞬く間に広がり、YOASOBIの「夜に駆ける」や藤井風、さらにはシティポップの名曲たちが再評価されました。

この変化は、SNSのアルゴリズムとの相乗効果もあり、言語や文化を超えて日本の音楽が広まる土台をつくることに成功したのです。特に、竹内まりやや山下達郎といったアーティストの楽曲が、世界中のリスナーに推薦され、彼らのスタイルが新たなトレンドとして受け入れられつつあります。

新たなヒットの指標


かつては「ミリオンセラー」がヒットの証明とされていましたが、今や「ビリオンストリーム」が成功の新基準に変わっています。ストリーミングサービスの普及により、リリースから数年経っても、再生回数が伸び続ける楽曲が増加しています。本書では、このヒットの新しい指標がどのように登場したかを詳しく解説し、専門家の視点から音楽産業全体の収益構造の変化にも言及しています。

日本のアーティストが国際市場で競争する際には、このビリオンストリームという新たなデータを活用することが不可欠です。アーティストとレコード会社は、再生数が広告やライブ・グッズの利益に直結するため、その活用法を模索する必要があります。

テクノロジーがもたらす変革


今日、誰もが手軽に自宅で高品質な音楽を制作できる環境が整いました。DTM(デスクトップミュージック)やAI作曲ツールによって、音楽の制作プロセスが大きく変わっています。さらに、アルゴリズムやプレイリスト戦略は、アーティストの楽曲がどのように発見されるかにも影響を与えており、これらの要素の重要性は増す一方です。特にTikTokのような短尺動画プラットフォームは、新曲の注目を集めるだけでなく、過去の名曲を再発見する手段としても機能しています。

このようにして、テクノロジーが音楽の制作から流通、マーケティングの全てを刷新し、日本の音楽が国際的に認知される基盤を形成した過程が本書では詳述されています。

本書について


『音楽ビジネス』では、様々な視点から日本の音楽市場を分析。取り扱う内容には、新時代のヒットのあり方、ストリーミング時代の音楽配信、さらにはgローバル化の流れまで多岐にわたります。音楽業界で働く人や、音楽好きな方々にも非常に有益な内容となるでしょう。

この新刊を通じて、なぜ今J-POPが世界で注目されるのか、その秘密を明らかにする一冊となっています。

著者について


鈴木貴歩氏は、音楽業界において豊富な経験を持つプロフェッショナルです。ユニバーサルミュージックでの経験を経て、エンターテック領域でのコンサルタントとしても知られており、音楽配信の未来を切り開く役割を果たしています。

日本から世界へ、音楽の波がどのように広がるのか、その根幹を理解するための入門としても最適な本書。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。


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