音楽でつながる感動の物語
2025年12月12日、東京都吉祥寺にあるアップリンク吉祥寺で、心温まるドキュメンタリー映画『ホワイトハンドコーラスNIPPON ~Brüder よろこびのウィーン~』が公開されます。この映画は、一般財団法人さわかみ財団と一般社団法人El Sistema Connectの共同制作によるものです。
作品の背景と意義
このドキュメンタリーは、2021年12月に東京芸術劇場でのホワイトハンドコーラスNIPPONによる特別な公演を記録しています。彼らはプロのオーケストラと共にベートーヴェンの「第九」に挑戦しました。指揮はソプラノ歌手のコロンえりか氏が担当し、障がいの有無を超えて音楽がどのように響き合うかを映し出しています。衝撃的なまでの演奏は「見える第九」と称され、視覚的にも聴覚的にも多くの感動を届けました。
3年が経過し、2024年にはあのベートーヴェンが生きたウィーンでの公演も成功裏に成し遂げました。それに合わせて開催された写真展「第九のきせき」では、写真家の田頭真理子氏が、子どもたちの手による歌を切り取った作品を展示し、多様性と共生のメッセージを発信しました。
スペシャルトークショーで語られる思い
公開初日には、ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督であるコロンえりか氏や、写真家の田頭真理子氏、そして本作を監督した池田圭佑氏によるスペシャルトークショーが予定されています。彼らは、映画の撮影の舞台裏や、子どもたちが目指している「誰も取り残さない社会」について情熱的に語ります。手話通訳も付くため、多くの人がこの貴重な体験を共有することができます。
未来に受け継がれる音楽の力
ホワイトハンドコーラスNIPPONは、ろう者、難聴者、全盲者、弱視者、車いすを使用する方など、さまざまなバックグラウンドを持つ子どもたちで構成されている合唱団です。2019年に設立され、南米ベネズエラの音楽教育の理念「エルシステマ」を受け継いでいます。障がいの有無に関わらず、全ての子どもたちが無償で参加できるこの団体は、音楽の力でつながる未来を創造しています。
近年、彼らはキッズデザイン賞やバリアフリーの国際賞『ゼロ・プロジェクト・アワード2024』など数々の賞を受賞し、さらなる注目を集めています。音楽を通しての共生の取り組みは、多くの人々の心を動かし、未来を拓く希望の光となることでしょう。
映画館での体験を楽しもう
ぜひ、この機会にアップリンク吉祥寺での特別な映画上映を体験してください。音楽の力でつながる感動の瞬間や、障がいを持つ子どもたちの勇気ある姿を感じることができるでしょう。音楽が生み出す美しい調和と希望のメッセージをぜひ映画を通じて体感してください。
詳細情報やチケットは、
UPLINK吉祥寺の公式サイトをチェックしてください。