資生堂が開発した次世代ミネラルサンスクリーン技術の魅力とは

資生堂が進化させたミネラルサンスクリーン技術

資生堂が、紫外線散乱剤を活用した次世代のミネラルサンスクリーン技術を発表しました。この技術は、あらゆる肌タイプに合った高い紫外線防御力を持ちながら、透明感のある仕上がりを実現するという新しい日焼け止めのスタイルです。従来のサンスクリーン製品では、紫外線散乱剤の使い方により白浮きが気になることが多かったのですが、この新技術ではその問題を解決しました。

画期的な研究の背景

ミネラルサンスクリーンは、一般的に紫外線散乱剤が配合されているため、十分な防御力を持つものの、肌に塗布した際に白くなるという課題があります。一方で、成分の濃度を下げると白浮きは防げるものの、紫外線防御力が低下してしまうというジレンマが存在しました。このような悩みを解決するため、資生堂は東京農工大学の協力を得て、新しい製剤技術の研究に取り組んできました。

次世代ミネラルサンスクリーン技術の特長

新たに開発された技術は、紫外線散乱剤が肌に先に塗布された際に、一時的に凝集状態となり、それが空気に触れることで徐々に均一な状態に変化していきます。この過程により、紫外線防御膜が肌のキメに密着し、しっかりとした防御をしながらも、肌表面は透明に仕上がるという驚きの効果があります。

まず、このサンスクリーンを塗布すると、一見すると白っぽい膜が形成されます。しかし、時間が経つにつれて、この膜は透明になり、同時に紫外線からの防御力も増加するのです。この技術により、紫外線散乱剤が肌全体にムラなくフィットし、これまでのような白浮きを解消しつつ、効果的な紫外線ケアが可能になりました。

資生堂の研究がもたらす未来

資生堂は、100年以上にわたり紫外線に関する研究を続けてきました。最近では、この技術が国際化粧品技術者会の大会で最優秀賞を受賞し、その革新性が高く評価されています。また、基礎研究の成果は専門誌に掲載され、多くの注目を集めています。

今後の展望として、資生堂は日焼け止め製品だけにとどまらず、さらなる化粧品のカテゴリーにおいても新たな挑戦を続け、高い紫外線防御効果を持つ製品を消費者に届けていく予定です。