がんサバイバーのための新たな支援プロジェクト
すべての笑顔をつなぐ「LAVENDER RING」
株式会社資生堂と株式会社電通、特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン(CNJ)は、がんを経験した方々を「がんサバイバー」とし、彼らが自信を持って生きるための新しい取り組み、プロジェクト「LAVENDER RING」を展開しています。このプロジェクトは、がん経験者たちが笑顔で過ごせる社会を目指し、すべてのがん種を象徴する色「ラベンダー」をシンボルにしています。
がんに関する多くの誤解や偏見が存在する中で、LAVENDER RINGは、がんについて正しく理解を深め、誰もが安心して生きられる社会を実現するための活動を続けています。2017年から日本国内のさまざまな企業、団体、自治体、医療機関と連携し、全国で活動してきました。
日本を超えた国際的な動き
最近では、国内の活動に加え、中国、シンガポール、台湾、タイ、フィリピン、マレーシアといったアジア諸国でも活動を広げ、国際的にも影響力を持つプロジェクトとなってきました。例えば、これまでに38回実施したイベントには合わせて1099組のがんサバイバーが参加し、貴重な体験を共有しています。
特別イベント「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」
「LAVENDER RING」の一環として開催される特別イベント「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」は、がんサバイバー自身の美しさを再発見する場です。イベントでは、資生堂の専門技術者によるメイクアップレッスンや、ヘアメイクアップアーティストによるスタイリングのサービスが提供され、参加者の魅力を最大限に引き出します。
さらに、撮影を担当するのは、資生堂のクリエイティブフォトグラファー金澤正人氏。彼が捉えた参加者一人ひとりの輝く姿や、自分にとって大切なメッセージを込めたポスターが完成します。そのポスターは展示会で公開され、多くの人々にがんサバイバーたちの生き生きとした姿を知ってもらう機会を提供します。これにより、彼らの声が社会に広がり、理解と共感を呼び起こすことが期待されています。
開催予定のイベント
「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」は、東京、愛知、大阪の3ヶ所で開催される予定です。特に東京では、2025年の「ジャパンキャンサーフォーラム」内でも計画されています。その詳細は、LAVENDER RINGの公式ウェブサイトにて随時更新されます。愛知と大阪でも今後同様のイベントが予定されており、がんサバイバーの方々に寄り添った支援が続いていきます。
ポスター展で発信するメッセージ
日本国内では、ポスター展が30回以上行われ、がんサバイバーの姿を多くの人々に届けています。このポスター展の目的は、がんによって変わった自分を受け入れ、同じような境遇の方々が自身の経験を語り合う場を提供することです。2025年には、東京、愛知、大阪での開催が予定されており、詳細は今後公式サイトでお知らせされる予定です。
資生堂のがん外見ケア
資生堂のがん外見ケア活動も注目されています。創業以来、資生堂は「美の力」を通じて、年齢や障害にかかわらず多くの人々を支援しています。特にがん治療に伴う外見の変化に着目し、様々な製品やサービスを提供。専門的なカウンセリングや外見ケアセミナーも行い、がん患者のQOL向上にも寄与しています。これらの取り組みは、もちろん全ての人々の美しさを引き出すものです。詳細は資生堂の公式ウェブサイトで確認できます。
まとめ
LAVENDER RINGの取り組みや「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」イベントを通じて、がんを経験したすべての人々が、自分自身の美しさを認識し、笑顔で生きることができる社会を目指しています。これらの活動に参加することで、周囲の理解も深まり、前向きな変化を生み出すことが期待されます。是非、今後の展開にご注目ください。