持続可能な国産じゃがいもを促進するデリア食品の新しい試み
近年、日本の食文化において欠かせない存在となっているじゃがいも。しかし、その生産現場は「ジャガイモシストセンチュウ」という病害虫の影響を受けており、これが収穫量の減少を招く大きな課題となっています。この深刻な問題に立ち向かうために、デリア食品株式会社は新たな取り組みを始めました。特に目を引くのは、シストセンチュウ抵抗性品種「ゆめいころ」を使用したポテトサラダの発売です。
ジャガイモシストセンチュウ紛争の現状
ジャガイモは日本の食卓で広く愛されている食材ですが、北海道を中心とする生産地では、この病害虫に常に悩まされています。実際、国内のじゃがいも生産の80%以上を占める北海道の農家は、収穫の減少に頭を悩ませているのです。そこで重要な解決策として注目されているのが「抵抗性品種」の導入です。
新たな品種「ゆめいころ」の特徴
デリア食品が採用する「ゆめいころ」は、長年愛され続けている「男爵薯」を母に持つ新品種です。アイヌ語で「宝物」を意味するその名前からも分かるように、味わいや食感において申し分のない魅力を持っています。特に、しっとりとした食感と煮崩れしにくい特徴がポテトサラダに最適です。また、表面の凹凸が少ないため、加工もスムーズに行えます。
デリア食品の戦略的な展開
デリア食品は、抵抗性品種「ゆめいころ」の生産拡大と認知向上のために段階的な取り組みを計画しています。
第1フェーズ:2026年の試験的展開
2026年2月から3月にかけて、静岡県を中心に「ゆめいころ」を使用したポテトサラダの販売を開始します。この期間中、強力なパートナーシップを結んでいる株式会社静鉄ストアや三和新静株式会社との協力の下、生鮮と惣菜の両売場でその魅力をアピールし、認知度の向上を目指します。
第2フェーズ:2027年からの全国展開
初年度の成果を基に、2027年から全国規模で「ゆめいころ」を展開する計画です。おいしいポテトサラダを通じて、全国の食卓へ「ゆめいころ」の供給を広げ、消費を伸ばしていくことを目指します。
最終目標:2030年までの全量切り替え
2030年までに、デリア食品が使用する全てのじゃがいもをシストセンチュウ抵抗性品種に切り替え、日本のじゃがいもの持続的な生産に寄与することを目指しています。
社会への貢献と未来へのビジョン
デリア食品は「みんなに『やさしい』を届けよう。」という理念のもと、おいしさだけでなく、生産者や地域、未来の食卓にも寄り添う取り組みを進めています。その姿勢こそが、持続可能な農業への道を開く鍵となるのです。
デリア食品株式会社の概要
1975年に設立されたデリア食品は、キユーピーグループの一員として、全国6エリアに製造・販売拠点を持っています。これからも、毎日多くの人々の食卓に新しいおいしさをお届けすることを目指して邁進していきます。