食品ロス削減の新潮流
2026-04-07 13:15:50

食品ロス削減と子ども支援を目指す新しい取り組み「ステナス」

環境省モデル事業「ステナス」とは



食品業界において、食品ロスと貧困という深刻な社会課題を同時に解決するため、新たな試みが始まりました。この取り組みが「ステナス」という名の食品マッチングプラットフォームです。環境省が実施する「令和7年度 食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業」に採択されたこのプロジェクトは、一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(SFA)と企業が協力し、実施期間は2025年の10月から11月にかけて行われました。

ステナスの仕組み



「ステナス」は、スーパーマーケットで販売できなくなった生鮮食品や日配食品を、適切な消費者に配布するためのプラットフォームです。具体的には、一人親世帯や奨学金を受給する学生、さらにはこども食堂などの団体とマッチングし、余った食品を必要な人に届ける仕組みです。

食品は店頭での販売が適さなくなったものでも、まだ十分に食べられるものであり、利用者には大幅に割引された価格で提供されます。たとえば、受給者証を持つ家庭では、通常の60-75%引きで購入でき、さらに状況に応じて価格が引き下げられる「ソーシャル・プライシング」が適用されます。

実証実験の成果



この実証実験では、428人の方が利用登録し、その中で82名が実際に購入に至りました。調査によると、マッチングされた食品の重量ベースで、平均42%が実際に消費者に届きました。中でも、インストアベーカリーや加工肉などは高いマッチング率を記録し、特にライフ西蒲田店では、最終週に77.9%という目標に迫る成績を上げています。

実際の利用者の声



また、このサービスを利用する中で、利用者からは「普段は手が出せない高級魚やフルーツを手に入れることができ、子どもが喜んだ」という感想や、「食費を抑えられ、栄養のバランスを考えた食事を提供できるようになった」という声が寄せられました。

子どもたちは、いただいた生野菜を使って、自分たちで楽しむドレッシングを買い揃えるなど、食に対する興味を持つようになったそうです。

「もともとおかずが1品しか作れなかったが、ステナスのおかげで2〜3品作れるようになり、子どもたちが喜んでくれるのを見ると、とても嬉しい」との声もありました。

食品ロスと貧困の解消に向けて



サスティナブルフードチェーン協議会(SFA)は、今回の実証実験を通じて得た知見を今後の食品ロス削減や貧困対策に生かしていく方針です。「ステナス」は、食品利用の均衡を促し、必要とする人々に寄与することを目指しています。

今後も、このような取り組みが広がり、持続可能な社会の実現に貢献できることが期待されており、日本の食に関する新しい潮流となることを願っています。


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