新たな顧客体験を創出する「客相Meetup vol.3」
2026年3月4日、名古屋市で「客相Meetup vol.3」が開催されました。このイベントは、春日井製菓を中心に、お菓子メーカーや問屋の担当者が集まり、顧客体験の向上を目指す取り組みの一環です。今回は、これまでの学びを基に“顧客の声”を形にする商品開発がテーマとされています。
客相Meetupの背景と目的
この「客相Meetup」は、毎回異なるテーマで進められ、参加者が顧客相談に関するノウハウや実体験を共有する場となっています。第1回と第2回では、顧客体験の向上の重要性を確認する場としての役割を果たしましたが、今回はその一歩先に踏み込もうという試みです。日常の問い合わせや声を“学び”として終わらせず、実際の商品アイデアに結びつけることが目標です。
講師の紹介と「お客様相談室」の重要性
今回は、名古屋発の老舗メーカー「カクダイ製菓」の藤井氏が講師を務めました。彼は、長年にわたり消費者の視点に立った商品開発を行ってきた経験を生かし、顧客の期待や潜在的な不満に目を向ける重要性を説きました。「売り場目線」と「消費者起点」をキーワードに、参加者に新しい発想を持つことの重要性を訴えかけました。
藤井氏は、過去に物流部から営業としてのキャリアを経て、マーケティング部門を立ち上げた経験を語りながら、顧客の声を反映したならではの新商品開発の重要性を強調しました。
商品開発ワークショップの実施
イベントの後半では、参加者がグループに分かれ、「お客様の声」を基に新商品のアイデアを考案するワークショップが行われました。約1時間の間に、問い合わせの内容を洗い出し、解決すべき問題の選定、そして、遊び心とお客様視点をもとにした商品名や特徴を発表するという一連の流れを体験・共有しました。
たとえば、発表されたのは、さまざまな味のあめやグミ、ラムネがランダムに入った「シェアプチ」という商品名です。この商品は、大人も子どもも一緒に楽しめる設計がなされており、実際の顧客ニーズに応えた企画として注目を集めました。
地域の絆と顧客体験の向上
名古屋市西区のお菓子メーカーは、地域の子どもたち向けのイベント「おかしなハロウィン」を共催してきたこともあり、競合を超えた信頼関係を築いてきました。その縁を大切にし、今回のような取り組みを通じて地域全体の顧客体験を底上げすることを目指しているのです。各社の参加者も、意見交換や他社との交流を通じて刺激を受けており、非常に有意義な体験だったと口を揃えています。
「客相Meetup」の今後の展望
「客相Meetup」は単なる勉強会ではなく、顧客対応の知見を共有しあい、地域の活性化を目指しています。次回は2026年9月にvol.4を開催予定で、引き続き新たな視点やテーマで進化していく考えです。春日井製菓の田中氏は、顧客の声を起点に新たな価値を生み出すことが出来る場にしていきたいと意気込んでいます。
おわりに
このように「客相Meetup」は、顧客体験を重視し、実際の声を基にした商品開発への挑戦を通じて、業界全体の知見を共有しています。顧客対応を担う「お客様相談室」の役割が今後もますます重要になってくることでしょう。このイベントが、さらなる顧客体験の向上に寄与することを期待しています。