2023年6月30日に新潮社WEB文芸誌「yom yom」で発表される特集は、昨年12月に逝去した漫画家・魚喃キリコさんへの追悼をテーマに展開されます。この特集では、ロックバンド・クリープハイプが新作EP『仮のまま定着したような愛情で』から発表する楽曲「痛々しいラヴ」と、作家・千早茜さんの特別寄稿「Water」を中心に、魚喃さんの作品を称えるコーナーが目白押しです。
クリープハイプ「痛々しいラヴ」
クリープハイプのリーダーでありボーカルの尾崎世界観さんが、魚喃キリコさんへの思いを込めて書き下ろしたこの曲は、彼女の影響を受けた作品であると同時に、彼自身の感情を反映した深いメッセージが込められています。「痛々しいラヴ」は、尾崎さんにとっての自分自身を見つめ直す機会でもありました。
千早茜の寄稿「Water」
特集内では、千早茜さんが寄せる新たな作品「Water」が紹介されます。千早さんは、魚喃さんの作品が自身の青春の一部であることを認め、彼女を偲ぶ気持ちを物語に託しました。魚喃さんの描く人間の弱さや愛の不完全さに、深い共感を抱いています。彼女が描く短編の中には、魚喃さんに対する感謝と未練が色濃く反映されています。
参加者のメッセージ
本特集では、尾崎世界観さんと千早茜さんからのメッセージも発表されます。尾崎さんは、曲を作ることに迷いながらも「書く」と「描く」を歌うことで少しでも近づきたいという思いを語っています。また、千早さんは魚喃さんを偲ぶ気持ちを強く持ち、「彼女の作品を読むことができないのが堪え難い」と表現しています。このように、二人の心の内が詰まったメッセージは必見です。
『犬も食わない』試し読み
特集の一環として、尾崎さんと千早さんが共作した小説『犬も食わない』の一部分も公開されます。この作品は、派遣秘書と廃棄物処理業者の男との、正反対の存在が織りなすドキドキの恋愛を描いています。お互いの視点から語られるストーリーは、愛の形にフレッシュな視点を与え、多くの読者の心に響くことでしょう。
特集記念の新帯付き文庫
この特集を記念して、7月から文庫『犬も食わない』は新しい帯をつけて再展開されます。特集を通じて、魚喃キリコさんの作品や彼女が愛され続けている理由が伝わることを期待しています。
尾崎世界観さんと千早茜さんが紡ぎ出す、この特集の魅力をぜひ体感してください。特別な思いと共に届けられる作品たちは、あなたの心に強く残ることでしょう。