キリンのプラズマ乳酸菌、販売好調の理由
今年の上半期において、キリンの「プラズマ乳酸菌」が特に好調な売上を記録しています。これには、体調管理に対する高まる意識が大きな要因となっており、販売金額は前年比で約20%の増加を見せています。特に冬から夏にかけての健康ニーズが顕著です。
冬から夏にかけた体調管理意識の高まり
新型コロナウイルスの影響を受け、多くの人々が健康に過敏になっている中、冬の健康対策が重要視されていました。その一方で、近年の異常気象による気温の変化や猛暑日が続くことも影響し、夏における体調管理のニーズが一段と高まっています。特に、6月には例年より早く暑さが本格化し、多くの人が「暑さに対して体調管理の意識が高まった」と回答しています。
このような中で、キリンはプラズマ乳酸菌の効果を分かりやすく訴求する広告を展開し、夏における免疫機能の維持をサポートしています。この取り組みが販売の伸長につながっているのです。
様々な商品展開
プラズマ乳酸菌を使用したサプリメントや飲料は、いずれも好調な売上を見せています。例えば、プラズマ乳酸菌を配合したサプリメントは前年同期比で約30%の増加を達成し、特に睡眠や内臓脂肪などをターゲットにした商品は約90%もの大幅な成長を記録しています。また、飲料では「キリン おいしい免疫ケア」シリーズが好調で、販売数量が前年同期比で約40%増。他にも、まとめ売り施策が奏功し、6月だけで前年同期比約80%増と大きな伸びを見せました。
プラズマ乳酸菌とは
プラズマ乳酸菌は、健康な人々の免疫維持を助ける乳酸菌で、世界で初めて免疫の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)に働きかけることが証明されています。これをキリンのグループ企業と大学・研究機関が協力して研究を進め、今までに34報の論文が発表されるなど、その効果は信頼性の高いものであると証明されています。
商品カテゴリー別の販売動向
1.
サプリメント: 「iMUSE(イミューズ)」シリーズは全チャネルで『定期顧客数が増加した』結果、前年同期比約30%増を記録しています。特に健康管理に役立つ「免疫ケア・内臓脂肪ダウン」が牽引しています。
2.
飲料: プラズマ乳酸菌入りの飲料は全体的に好調で「おいしい免疫ケア」は販売数量が前年同期比約40%増。「まとめ売り施策」など、需要に応じたプロモーション戦略が功を奏しています。
3.
ヨーグルト: 「小岩井 免疫ケアヨーグルト」も2割の増加を見せ、特に大容量と個食タイプが好評です。
4.
パートナー企業商品: 機能性表示食品を展開しており、前年同期比約60%の増加を記録しています。
5.
海外市場: 海外向けは、販売金額で約80%の増加を見せ、共同開発商品などを進めています。
キリンの未来に向けた展望
キリンは、長期的なビジョン「キリンビジョン2027」を策定し、ヘルスサイエンス事業の強化に取り組んでいます。「食から医にわたる」の理念のもと、プラズマ乳酸菌を使用した商品で人々の健康を支援し、明るく健康的な社会を目指しています。これからも彼らの商品が大勢の人々の健康を支える存在となることを期待しています。