幸せホルモンの増加
2025-12-23 12:14:00

子どもが主体的に調理することで幸せホルモンが増加する研究

子どもが主体的に調理することで幸せホルモンが増加



近年、子どもの主体的な調理体験がさまざまなメリットをもたらすことが注目されています。特に、キユーピー株式会社が行った研究によると、子どもが自らの手で調理をすることにより、唾液中のオキシトシン量が有意に増加することが確認されました。この「幸せホルモン」として知られるオキシトシンは、親子の愛着形成や社会的な絆を深める上で重要な役割を果たします。

研究の経緯



この研究は、キユーピーが10年以上にわたり続けてきた食育活動の一環として行われました。子どもが自ら主体的に調理に参加することで、親子のコミュニケーションが豊かになり、より良好な関係を築くことができるという心理的側面からのアプローチが進められてきました。また、2025年の日本機能性食品医用学会総会では、この研究成果が発表され、「最優秀演題賞」を受賞したことでも話題となりました。

実施内容と結果



具体的には、小学校1年生から6年生までの32名の子どもたちを対象に、野菜や卵を使ったホットドッグの調理を行いました。調理の前後で唾液を採取し、オキシトシンの量を比較したところ、料理の後に確実にオキシトシン量が上昇したことが確認されました。この現象は、子どもたちが主体的に料理を進めることで得られる達成感が直接関係していると考えられています。

また、親子の調理頻度別にオキシトシンの量を分析した結果、料理の頻度にかかわらず、調理体験を通じてオキシトシン量が増加するという傾向が見えてきました。興味深いことに、保護者の就労状況による影響も調査された結果、調理前にはオキシトシン量に差が見られても、調理後にはその差が解消されることが示されました。つまり、料理を通じて親子共に絆を深めることができるということが明らかになったのです。

キユーピーの今後の取り組み



キユーピーは2030ビジョンにおいて「子どもの笑顔のサポーター」としての姿勢を掲げ、今後も食育活動や体験学習を通じて子どもたちの成長をサポートしていく方針です。これからも、楽しさと大切さを感じさせる活動を展開し、未来を見据えた子どもたちの心と体の健康を支え続けることを目指しています。

このような調理体験は、家庭でも実践可能です。親子で一緒に料理を楽しむことで、子どもの成長を見守りながら愛情を深めていくことができるでしょう。子どもたちの笑顔が溢れる未来を創るために、ぜひ積極的に取り組んでみてはどうでしょうか。


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