ペリオが上場申請
2025-04-29 18:36:26

ペリオが香港証券取引所に上場申請!アウトドアブランドの新たな挑戦

ハイパフォーマンス・アウトドアウェアブランド「ペリオ(PELLIOT)」を展開しているペリオアウトドアスポーツグループ株式会社が、香港証券取引所のメインボードに新規株式公開(IPO)の申請を行ったとの情報が入っています。この申請により、ペリオは「中国発の高性能アウトドアライフスタイルブランド」として初めて上場する見通しとなっており、その動向が注目されています。

急速な成長を見せる「ペリオ」


設立は2012年ですが、ペリオは急速に成長してきました。2022年から2024年にかけて、純売上高が3.51億元から17.33億元へと拡大し、年平均成長率は122.2%という驚異的な数字を記録しています。特に2024年には、中国本土の高性能アウトドアウェア市場で小売売上高ベースのトップ3に入る見込みで、市場シェアは5.2%に達するとのこと(出典:フロスト&サリバン)。この成長の背景には、テンセントや啓明創投などからの投資があり、2025年3月にはテンセントから3億元の追加出資を受けました。

中核アイテムの「3in1」ハードシェルジャケット


ペリオは、インナーとアウターを自由に組み合わせられる「3way(3-in-1)」設計のハードシェルジャケットを中核商品と位置付けています。これは、軽量で高機能なため、ランニング、サイクリング、ハイキングなど様々なアクティビティでの使用に適しています。最近では、ペリオが「中国初の単体ダウンハードシェルジャケット開発者」としても名を馳せており、2022~2024年にはその販売数が約380万着に達し、年平均成長率は144.0%を記録しています。さらに、ダウンウェアやフリース、ソフトシェルなど新しいカテゴリーへの展開も進めており、ますます多様化しています。

革新とコスト優位性の実現


ペリオの製品開発の核には、独自の「PT-Chinaプラットフォーム」があります。これを基に、Polartec、eVent、Pertex、Cordura、PrimaLoft、Vibram、Reccoといった世界的な素材メーカーと提携し、品質の向上を図っています。また、主力素材の調達でコストを累計5.2%削減することに成功し、その結果、販売原価率は2022年の45.7%から2024年には40.4%へ改善されています。

DTCモデルでの成長とオフライン展開


ペリオは、DTC(Direct-to-Consumer)モデルを成長戦略の中心に据え、デジタル広告やアウトドアイベント支援、プロアスリートとのコラボレーションなど、多様なマーケティング施策を行っています。2025年4月時点で、抖音(Douyin)関連の動画の視聴回数は30億回を超え、小紅書(RED)での話題数も2億件に達しています。また、オフラインでは「7+2プロジェクト」を通じて大規模な支援を行い、登山家・何静氏の快挙もブランドの認知を高めています。これまでに25のアウトドア団体と連携し、120回以上のオフラインイベントも実施しています。

財務実績と市場の展望


2022年から2024年にかけての売上高は3.79亿元、9.08億元、17.66億元と増加し、年平均成長率は115.86%に達します。また、粗利益率も54.3%から59.6%に改善し、調整後純利益は0.28億元から3.04億元へと成長しました。年平均成長率は232%を記録しています。フロスト&サリバンによれば、中国本土の高性能アウトドアウェア市場は今後も拡大が見込まれ、2019年の539億元から2024年には1,027億元、さらに2029年には2,158億元に達するとの予測が出されています。

国際展開と今後の成長


今後、ペリオは製品開発力、ブランド力、販売チャネルの強化を図り、グローバル市場での存在感を高めながら、世界水準のアウトドアライフスタイルブランドへと進化していくことを目指しています。これからの挑戦に期待が高まります。


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