音楽ビジネス入門
2025-11-21 13:27:41

音楽ビジネスの基礎知識を身につけるワークショップの概要

音楽ビジネス入門ワークショップの詳細レポート



2023年、青山学院大学で行われた社会連携ワークショップ「ビクター社員と音楽ビジネスから著作権を学ぼう」では、音楽業界における著作権やビジネスの仕組みについて学ぶ貴重な機会が提供されました。このワークショップは全学部および全学年を対象に、30名の学生が参加しました。主催したビクターエンタテインメント株式会社は、音楽制作における著作権の重要性を、より身近に感じてもらうことを目的としています。

ワークショップの内容



このワークショップでは、スマートフォンでの音楽視聴やSNSへのBGM利用といった、私たちの日常に密接に関連するテーマを通じてレクチャーが行われました。講師は法務・契約を担当するライツプランニング部のスタッフで、著作権の基本からAIによる生成物に関する最新のトピックまで、幅広い内容が取り扱われました。

講義の流れ



講義は、企業紹介を行った後、著作権の基礎知識を深める内容からスタートしました。「著作物とは何か?」、「著作権が発生・保護されるメカニズム」、「著作権の種類」といった基本的なテーマが紹介され、その後、参加者はグループに分かれ、さまざまな事例を基に著作物が何に該当するのかを考えるワークを行いました。

後半では、より実践的な内容にシフトし、「身近な場面での権利許諾の事例」や「ライセンス・譲渡の仕組み」、さらには「YouTubeやTikTokでの収益の流れ」などに焦点が当てられました。音楽ビジネスの権利構造やプレイヤー間の関係性を図式化し、学生たちにとって理解しやすい内容に仕上がっています。最後には、文化の発展に寄与する「知的創造サイクル」の紹介があり、著作権が単に「守る」だけでなく「使用される」ことの重要性についても伝えられました。

質疑応答と学生の反応



質疑応答の時間には、音楽著作権だけでなく音源の取り扱いや音楽ビジネスの全般に関する多くの質問が寄せられ、参加した学生たちの高い関心が伺えました。後のアンケートでは、「著作物の定義が驚きだった」といった声や、「難しく思っていた著作権が、具体例を交えた解説で理解しやすくなった」という意見が多く寄せられました。

ビクタースタジオ見学



また、ワークショップと並行して別日に「ビクタースタジオ」の見学会も実施されました。このスタジオは1940年に開設され、神宮前に56年の歴史を持つ日本有数のレコーディングスタジオです。参加者は、成功を収めたエンジニアの指導のもと、レコーディングやミキシング施設の見学を通じて、音楽がどのように制作されるのかを学びました。実際にボーカルレコーディングを体験し、自身の声を聴く機会もあり、参加者の反響は非常に良好でした。「想像以上の手間暇がかかっている」との感想が多く、音楽制作の現場が持つプロフェッショナリズムを実感したとのことです。

今後の取り組み



ビクターエンタテインメントでは、今後も教育機関との連携を通じて音楽文化の発展に寄与するさまざまな取り組みを継続していく方針です。学生たちが文化をリードする次世代のクリエイターへと成長するためのサポートを、今後も続けていきます。


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