最新研究が示した発酵性食物繊維の効果
5月18日は「発酵性食物繊維普及の日」として、内側から美を追求する新たなトレンドが注目されています。この日を前に行われた記念セミナーでは、腸内環境や食物繊維分野の専門家たちが集まり、発酵性食物繊維が肌に与えるポジティブな影響についての最新研究結果が発表されました。
美容における腸の役割
現代女性のステキな肌を保つには外側からのケアが必須ですが、近年では内側からのアプローチ、つまり「インナーケア」の重要性が高まっています。皮膚科医の山﨑まいこ先生は、腸と肌の密接な関係に注目し、腸内環境を整えることで美容に良い効果があると力説します。腸内の良い細菌である善玉菌を活性化させる成分として、発酵性食物繊維が注目されています。この食物繊維は、善玉菌のエサとなり、肌や体に良い影響を与える成分を生成します。
これまでの腸活は、外から善玉菌を摂取することが主流でしたが、今後は腸内に常駐する菌の力を引き出すという新しいアプローチが求められる時代になります。自分の腸内細菌に良い働きをしてもらうことこそが、新しい腸活の形なのです。
セミナーでの発表内容
セミナーでは、30〜40代の日本人女性を対象にした最新の研究結果が紹介されました。1日約12gの発酵性食物繊維を6週間摂取した結果、肌のキメやシワ、毛穴に関する明確なポジティブな変化が確認されました。具体的には、以下のような結果が得られました:
1.
シワの数が減少(49歳女性)
2.
肌表面の凹凸が減少し、キメが整う(47歳女性)
3.
毛穴の数が減少(44歳女性)
4.
肌バリアや肌のキメが統計的に向上
この研究結果は、腸内環境を整えることで、美肌を手に入れる新たな手段を示していると言えます。
山﨑まいこ先生の考え
山﨑先生は、この臨床試験で明らかとなった発酵性食物繊維の効果を踏まえ、日々のスキンケアにこの食物繊維を取り入れる価値を強調しました。短期間での明らかな肌の変化が観察され、具体的には肌のバリア機能やキメ、シワ、毛穴が整ったことが確認されています。
「キメが整うことで化粧品のノリが良くなり、鏡を見ることが楽しくなる。肌の印象が良くなると、自然に明るい色の服を着たくなるなど、気持ちまで前向きになれる」と彼女は述べています。
腸活の新たな可能性
最近では「腸活」という言葉が広く認識されていますが、ただ腸を整えるだけでなく、その質を向上させることが肌や心に良い影響を与えると山﨑先生は語ります。担当しているクリニックでは「腸質プログラム」が行われており、自身の日々の食事にも発酵性食物繊維を積極的に取り入れています。
「インナーケアはもはや美容の土台です。肌の変化が気持ちにも影響を与え、内側からのウェルビーイングを実現する新しい時代が来ると感じています。」と熱く語る山﨑先生。女性たちにとって、腸からの美しさを実現する発酵性食物繊維は、今後のスキンケアに欠かせない存在になることでしょう。
専門家のプロフィール
山﨑まいこ先生
滋賀医科大学卒業後、臨床研修を経て、皮膚科医としての多様な経験を積み、ホリスティック医療に基づいた美容と健康への総合的なアプローチを行っています。
発酵性食物繊維普及プロジェクトについて
発酵性食物繊維の普及を目指して、さまざまな企業や団体が共同で啓発活動を行っています。 https://hakkousei-fiber.org/
腸活という新たな可能性を探求し、一緒に美しい肌を手に入れましょう!