新ブランド「IROI」の誕生とその魅力
2025年3月17日、神戸から新たに立ち上がるファッションブランド「IROI」。このブランドは、元ヨウジヤマモトの販売員である矢野雛夏さんが手がけるもので、「色なき色で、自分を彩る」という力強いメッセージを込めて展開されます。第一弾として登場するのは、「黒のバルーンジャケット」。
ブランドコンセプト
「IROI」の中心にあるのは、既存の美の基準や固定観念からの解放です。矢野さんは、日常生活の中で感じてきた差別的な言動やルッキズムに対抗するために、このブランドを立ち上げました。「理想の美」を押し付けられないよう、自らの強い意志を持ち、服を通して自分自身を表現することが重要であると考えています。
服飾専門学校での学びや、ヨウジヤマモトでの経験を経て矢野さんが見つけたのは、山本氏の「時代に流されない価値観」です。この思想が、彼女に新たな視点を持たせ、ブランドの理念として受け継がれています。衣服は個性を表現するツールであり、他人の期待や基準に染まる必要はないというメッセージが込められています。
神戸の文化を感じるデザイン
神戸のハイカラ文化と反抗精神を融合させた「IROI」は、独自の世界観を持つデザインが特徴です。この街の魅力を再解釈し、長い歴史を持つ神戸らしさを大切にしつつ、新しい価値を創造します。矢野さんは、服を通して神戸を彩り、地域を活性化することにも力を入れています。
バルーンジャケットの魅力
「黒のバルーンジャケット」は、シグネチャーデザインとして注目されています。その裾のバルーンシルエットが立体感を生み出し、エレガントな印象を与えます。選び抜かれた肉厚サテンリサイクルポリエステルを使用し、軽やかでありながらも洗練された雰囲気を持つ一着に仕上げられています。色は「色なき色」を体現したブラックのみの展開され、着る人の内面の強さを引き立てます。
ブランド名「IROI」に込めた想い
「IROI」という名前には、「色」と「私」を意味する言葉が掛け合わされています。つまり、自分自身の色は他人が決めるものではなく、自らの経験や意志によって形成されるということです。矢野さんは、自分の内にある確かな強さを引き出すためにデザインを行い、静かに気品を纏うことが真の美しさだと信じています。彼女は、服を通して、女性たちが自分の色を再発見し、他人に染まることなく、自分自身を表現することを願っています。
ターゲットと今後
「IROI」は、ファッションに関心を持つ20代から30代の女性をターゲットにしています。反骨精神を持ち、自由に自分を表現する女性たちに向けたメッセージが設計されており、彼女たちが自分自身を美しく彩る手助けをすることを目指しています。これからの新しいシーズンに向けて、どのようなアイテムが登場するのか、ますます楽しみです。
まとめ
「IROI」は、神戸を発信地として、ファッションにおける新たな可能性を示しています。矢野さんの熱い想いと固い信念は、多くの女性たちに自分自身を見つめ直すきっかけを与え、多様な美を称えるための道しるべとなるでしょう。これからの展開に目が離せません!