TABLE FOR TWOアワード2025が示す、食を通じた新たな社会貢献のかたち
「TABLE FOR TWOアワード2025」が発表され、食を起点とした多彩な社会貢献が紹介されました。このアワードは、日本発の特定非営利活動法人であるTABLE FOR TWO International(TFT)が実施し、全国約700の企業や団体の取り組みを表彰する場についてお伝えします。
TABLE FOR TWOとは?
TFTは「二人のための食卓」という理念を掲げ、先進国の私たちが享受する食事を使って途上国の子どもたちに給食を提供する取り組みを行っています。参加企業がTFTのヘルシーメニューを提供することで、その売上の一部が寄付され、飢えに苦しむ子どもたちに給食が届く仕組みです。これまでに1億1000万食以上の給食が提供され、持続可能な開発目標の達成に寄与しています。
アワードの目的と意義
TABLE FOR TWOアワードは、社会貢献に取り組む企業や団体の成功事例を共有することで、より多くの参加を促し、社会全体での意識改革を目指しています。今年度は「おいしいTFT部門」と「ひろがるTFT部門」の2つのカテゴリーに分かれ、それぞれの特色ある取り組みが評価されました。
受賞作品の紹介
2025年度の受賞作の中から特に注目すべき取り組みを見ていきましょう。
おいしいTFT部門大賞
株式会社商船三井の「“海の砂漠化“を生む食害魚を、美味しく食べてCO2削減!TFTで開発途上国支援も実現!」は、海藻を食べることで藻場が減少する食害魚を使用した社員食堂メニューを展開しています。このプログラムにより、開発途上国支援にもつながるため、持続可能な社会づくりに寄与しています。
ひろがるTFT部門大賞
東京農業大学 学生団体TFT×nodaiによる「親子で野菜染めワークショップ」は、食品ロスやサステナビリティについて親子で学びながら楽しい体験ができる場を提供しました。地域との連携を通じたこの取り組みは、教育の重要性を再認識させてくれます。
その他の受賞・入賞作
アワードでは多くの素晴らしい取り組みが評価されました。特別賞に輝いた
株式会社ニチダン本社社員食堂 それいゆの「つなげようTFTの輪企画」や、
双日株式会社の「双日ファミリーアクション」など、創意工夫に富んだアイディアが光り、社会に新しい価値を提供しています。
まとめ
TABLE FOR TWOアワード2025は、食という共通のテーマを通じて社会貢献を促進する素晴らしい企画です。企業や団体が結集することで、より多くの人々にこの理念が広がり、持続可能な未来への道を共に作り上げていけばならないと思います。食の力を通じて世界が一つになれるよう、これからも私たち一人ひとりが何ができるか考え、行動に移すことが大切です。