『国宝』魅力のトーク
2025-08-27 15:38:11

映画『国宝』のスタッフトークが織り成す音楽と映像の新たな魅力

映画『国宝』の特別トークショー



2025年7月5日、東京都新宿の「109シネマズプレミアム新宿」にて、大ヒット上映中の映画『国宝』に関連したスタッフトークショーが開催されました。映画の方向性を定めた李相日監督、音楽を担当した原摩利彦氏、そして音響の白取貢氏が登場し、映画の魅力を音楽の視点から語ります。

音にこだわる映画『国宝』



この特別な上映イベントには、坂本龍一氏監修の音響システム「SAION -SR EDITION-」が全てのシアターに導入されています。このシステムにより、映画の音響もまるで別世界。ただの背景音ではなく、登場人物の感情や物語を深く伝える重要な役割を果たしています。

トークショーが始まり、李監督が音楽の重要性について話し始めました。前作からの信頼関係を受け継ぎ、原摩利彦氏が音楽を担当することになりましたが、彼との再コラボレーションは特別な意味を持っていました。

原摩利彦との出会い、そして音楽の役割



白取氏は、原さんの音楽が心の奥に響くこと、音楽の「後からじわじわと湧いてくる影響力」を強調しました。『国宝』では、喜久雄や俊介を含む登場人物たちの背後にある人生を感じられる音楽が求められたのです。原さんは、「前回は縦の広がり、今回は横の広がりを出す必要がある」と述べ、作品における音楽の奥深い世界を描こうとしました。

また、李監督が原さんとの対話を通じて音楽が一つのキャラクターとして振る舞うよう、心情に寄り添う方法を模索したエピソードも語られました。彼らは、音楽が登場人物の内面を反映するために、感情の「種」を探ることに重きを置いたのです。

音響の力とその重要性



トークの過程で、映画制作における音響の役割について白取氏が解説しました。彼は録音現場でクリアな音を捉え、後から音楽や効果音を加える手法について言及。これにより、観客はよりリアルな体験を得ることができます。

白取氏は特に虫の声や足音など、映像に自然に溶け込むような音質の重要性を説き、それが観客に与える影響について語りました。その結果、観衆はより映画の世界に没入できるようになりました。

国宝特有の音楽制作プロセス



『国宝』の音楽制作においては、原さんが送ったデモ音源が大きな役割を果たしました。この音楽デモは、歴史的な楽器の sound を利用し、非常に印象的な音を何度も調整しながら創り上げられたものです。個々の音色やメロディーの精緻が、映画全体の雰囲気を高める要因となっています。

クライマックスの主題歌「Luminance」



トークショーの最後には、映画『国宝』の主題歌「Luminance」についても触れられました。李監督は、喜久雄のラストシーンとの見事なハーモニーを強調し、曲が如何にして映画のクライマックスを盛り上げる役割を果たしているかを説明してくださいました。この主題歌は、観客に深い感動を与え、物語が閉じる際に特別な感情を生み出します。

結びに



『国宝』のトークショーは映画に対する新たな視点を提供し、音楽と映像がどのように絡み合うかを感じさせる機会となりました。音響、音楽、映像が一体となった作品の魅力をぜひ劇場で体感してほしいと思います。109シネマズプレミアム新宿での上映は好評を博し続けていますので、アイデアを交えた新たな視点で『国宝』を堪能してください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: 李相日 国宝 原摩利彦

トピックス(映画)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。