浜松市とシャープが生理用品取り組みでグッドデザイン賞受賞

浜松市とシャープ、画期的な取り組みで受賞

近年、社会全体が女性の健康課題に向き合う中、浜松市とシャープ株式会社による生理用品を届ける取り組み「サニタリープロダクトディスペンサー todokuto」が、2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。このプロダクトは、一般・公共向け取り組み・活動カテゴリーで評価され、特に受賞に至るまでのプロセスが注目された結果です。

受賞の背景

この取り組みは、浜松市とシャープが協力して行った実証実験の結果として評価されています。生理用品へのアクセスの向上は、特に女性にとって大切な社会的要素であり、これを実現するために両者が深く関与しました。自社の技術を生かし、清潔で優しい印象を与えるデザインのプロダクトに仕上げたことが評価されています。

審査員は、この成果をただの物品提供ではなく、利用者の不安やニーズに誠実に向き合った形と認識しています。多くの女性が抱える生理用品に関する不安を軽減するための施策という観点からも、この取り組みの意義は大変大きなものと言えるでしょう。具体的には、本庁舎の女性用トイレをはじめとして公共施設に設置され、今後さらなる設置が計画されています。

プロダクトの特性

「todokuto」は、IoTを活用していますので、管理者は生理用品の在庫状況をリアルタイムで把握可能です。この便利さは、管理側にも多大な利点をもたらすだけでなく、よりスムーズなサービスの提供へと繋がります。デザイン面でも、安心感を与える清潔感があり、ユーザーに寄り添った印象が感じられるのが大きな特徴です。

社会的意義

浜松市としては、女性の健康課題を理解する社会の形成を目指しています。生理用品の取得環境を整えることは、困難な判断をする場面を減らし、女性がより安心して日常生活を送れる社会を作る一歩と位置づけています。こうした官民連携の取り組みが、今後も横展開されることに期待がかかります。

グッドデザイン賞について

グッドデザイン賞は、デザインが私たちの暮らしや社会をより良くするための活動の一環です。デザインの質を評価し、その価値を広めることを目的としており、受賞はデザインの質、社会的活動の成果、利用者への配慮が総合的に高いレベルで達成されたことを示しています。全ての人が自分の使いやすいものを見つけやすくなるためにも、こうした活動が今後も続けられていくことを願います。