肌評価の新技術:アクアフォトミクス
2024年11月、東京大学で開催された第40回近赤外フォーラムにて、ドクターリセラが発表した研究が大きな注目を集めました。この発表は、「肌の評価を目指した近赤外スペクトルのアクアフォトミクス分析」に関するもので、肌のバリア機能を高精度に評価する手法の可能性を示したのです。
ドクターリセラについて
ドクターリセラは、大阪市を本拠地とし、全国3,286店舗のエステティックサロンに無添加のスキンケア化粧品を供給しています。「ファンデーションのいらない肌づくり」をコンセプトとし、長年にわたり安全で効果のある製品を提供しています。特に、海洋深層水を基にした化粧品開発に注力し、自然な美容を追求しています。
近赤外スペクトルとは
アクアフォトミクスとは、神戸大学大学院農学研究科の特殊研究分野として提唱された、新たな科学分野です。水と光の相互作用を通じて、水の構造や機能性を明らかにする技術であり、近赤外スペクトルを活用して肌の水分量や蒸散量を高精度で評価します。
発表内容の詳細
今回の研究では、女性41名を対象に、洗顔後の肌状態を測定しました。具体的には、洗顔後5分、10分、20分のタイミングで水分量や蒸散量を測定し、それに基づいて被験者の肌を評価しました。
これは従来の方法と比較しても非常に革新的な手法です。従来は洗顔後20分の待機が必要でしたが、新しいアクアフォトミクス解析では、洗顔後わずか5分で肌の状態を明確に識別できることがわかりました。研究結果によれば、肌のバリア機能は洗顔後5分間の近赤外スペクトルで評価できる可能性があるとのこと。これにより、時間を大幅に短縮しながら、精密な肌評価が可能になるというのです。
さらに、アクアグラム®という独自のデータ分析方法を用いて、異なるグループ間のスペクトルパターンを比較。結果、洗顔後わずか5分でグループ間に明確な違いが見られることが確認されました。この技術により、肌評価の精度は飛躍的に向上することが期待されます。
今後の展望
ドクターリセラは、今後もアクアフォトミクス研究を進め、肌評価の簡便さと精度の向上を目指すとしています。美と健康そして地球環境に貢献する技術開発を進め、新たなスキンケア体験を提供していく意向です。
さいごに
近赤外フォーラムでのドクターリセラの発表は、肌の評価法に革命をもたらす可能性を秘めています。これからのスキンケアにおいて、無添加化粧品の需要が高まり、アクアフォトミクスと共に新たな市場が形成されることでしょう。ぜひ、今後の進展に注目していきたいと思います。