コーセー、環境への取り組みで3年連続Aリストに選定
株式会社コーセーが、国際 NGOであるCDPから「気候変動」および「水セキュリティ」に関して、2024年度の調査で最高評価「Aリスト企業」に選定されました。これで、コーセーは3年連続での受賞となり、特に「気候変動」分野では5年連続、「水セキュリティ」でも3年連続の評価を獲得しました。
環境に対する姿勢
コーセーは1991年以来、「美しい知恵人へ、地球へ。」をテーマに、環境に配慮した企業活動を推進してきました。その中で展開している中長期ビジョン「Vision for Lifelong Beauty Partner―Milestone2030」では、社会や環境に対するさまざまな課題解決に向けた価値創造と基盤強化を目指しています。これに基づくサステナビリティ戦略では、気候変動や水資源、森林資源などの環境問題に取り組むことを重要な課題として掲げています。
特に、SBT(サイエンス・ベースト・ターゲット)やTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)、そしてTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)といった国際的なイニシアチブに参画し、気候変動や自然資本に関する情報開示を行っています。さらには、2030年までのCO2排出量削減目標や2040年カーボンニュートラル、2050年ネットゼロを目指す計画も策定されています。
具体的な取り組み
具体的には、主要な生産拠点で再生可能エネルギーを積極的に導入しているほか、製品のCO2排出量を可視化するカーボンフットプリントの算定も行われています。これらを通じて、バリューチェーン全体での排出量削減が目指されています。
水資源については、化粧品製造に不可欠な水の効率的な利用を目指し、生産現場での水使用量の削減や再利用を進めています。今後、山梨県に新設予定の南アルプス工場では、地域の水資源をテーマにした取り組みが強化される予定です。
サステナブルな未来へ
コーセーは、いつまでも健康的な地球での生活を実現するために、さまざまな利害関係者と連携し、気候変動や水資源保護、森林保全といった社会的な課題に貢献し続ける独自のサステナビリティ活動を進めていく意向です。CDPの調査結果は、コーセーが持続可能な未来に向けた確固たる意志を持っていることを物語っています。
CDPとは?
CDP(シー・ディー・ピー)は、企業や地方自治体の環境情報を開示するための国際的な非営利団体です。2000年の設立以来、温室効果ガスの削減や水資源・森林の保護を目的とした活動を行っており、2024年度には世界中で24,800社以上がその調査に回答しました。日本においても、プライム市場上場企業の70%以上に相当する2,100社以上がCDPを通じて環境情報を提出しています。
持続可能な社会の実現に向けた企業の取り組みが評価されている今、コーセーのさらなる発展と挑戦が大いに期待されます。