2024年世界ビール消費量ランキング　中国が22年連続で首位維持

2024年の世界ビール消費量が発表

2024年の世界におけるビール消費量がキリンホールディングス株式会社による調査によって明らかになりました。総消費量は約1億9,412万klと、前年よりも0.5％の微増を記録しました。これは、東京ドーム約157杯分に相当し、ビール文化の豊かさを物語っています。

国別消費量の動向

国別では、中国が22年連続で首位を占めていますが、前年比で3.7％の減少が見られました。日本は、前年と同様に11位に留まっており、消費量は2.7％減少しました。気になるのは、インドの消費量の増加です。インドは前年比で14.6％増と、上位25カ国の中で最も大きな成長を遂げました。これにより、世界のビール消費の動向に変化が訪れています。

南アフリカも前年比4.5％増となり、2023年の順位から一つ上がって7位に浮上しました。このように、アジア地域からではインドが中国に対して強い追い上げを見せています。

地域別の消費量

地域別の消費量では、アジアが17年連続でトップを維持していますが、前年比で1.4％の減少があり、全体的には中国や日本の減少が影響を与えています。逆に、ヨーロッパや中南米は良好な成長を続けており、特にロシアやメキシコなどが前年を上回る消費量を記録しました。

一人当たり消費量

注目すべきは、一人当たりの消費量です。チェコ共和国は、148.8Lという驚異的な数値を記録し、32年連続で1位を獲得しました。他の上位国はリトアニア、オーストリア、アイルランド、クロアチアなどで、順位に変動はありませんでした。日本は33.7Lで56位となり、前年よりもわずかに減少しました。

今後の展望

キリングループは「食と健康」をテーマに、心豊かな社会の実現に向けた取り組みを続けています。ビール文化は国ごとに異なり、それぞれの地域での消費動向も変化していますが、ビールを通じたコミュニケーションや楽しみ方は永遠の魅力です。今後も各国のビールがどのように進化し、人々に影響を与えていくのか、目が離せません。2024年も、世界中のビールファンにとって興味深い一年になることでしょう。