食の新たなインフラ誕生
東京都に本社を構える株式会社KOMPEITO(コンペイトウ)が、岡山県の給食事業者、株式会社優食との提携を発表しました。この提携により、KOMPEITOはさらなる事業拡大を図り、シニア世代に向けた食のサービスの提供を強化することになります。
2025年10月1日、KOMPEITOは優食の株式100%を取得し、完全子会社化します。このことにより、地域に密着したサービスを展開してきた優食と、オフィス向けの健康的な食事を提供するKOMPEITOが、より多くの世代に寄り添う食のインフラを形成します。
KOMPEITOの今までと今後の展望
これまでKOMPEITOは“設置型健康社食®”サービス「OFFICE DE YASAI」を通じて、全国のオフィスで健康的な食を提供してきました。現在、利用拠点は20,000以上に達し、ビジネスの現場で働く人々の健康を支えています。
一方で、優食は岡山県倉敷市に拠点を置き、高齢者施設向けの給食サービスや在宅配食を行っています。彼らは自社工場での一貫した製造と配送により、高い品質の食事を提供し続け、多くの地域でシェアを獲得しています。
高齢化が進む中、介護施設向けの給食や在宅配食市場は安定した成長を見せており、今後も拡大が期待されています。市場規模はすでに1兆円を超え、その成長は今後も続くと考えられています。
両社の強みを活かした新しい未来
今回の提携により、KOMPEITOは従来のオフィス向けサービスに加えて、シニア世代を対象としたサービス領域を拡大していきます。両社はサブスクリプション型の食品定期配送事業を運営しており、高い親和性を持っています。
優食が長年培った製造力と地域密着のビジネスモデルに、KOMPEITOの全国的な配送網と営業のノウハウを加えることで、革新的な商品開発や顧客基盤の拡大が期待されています。これにより、地域のニーズに応えるだけでなく、社会的な課題解決にも貢献することが可能になります。
KOMPEITOと優食のコメント
KOMPEITOの代表取締役CEO、渡邉瞬氏は、「優食が築いてきた基盤と、私たちの技術や経験を組み合わせることで、新たな価値を創出できると確信しています。両社が協力することで、より幅広い層に食のインフラを提供していきたい」と述べています。
さらに、優食の代表取締役社長、今城栄一郎氏は「KOMPEITOグループに参加することで、私たちの事業は次のステージに進むものと期待しています。両社の強みを合わせ、地域に根差したサービスを全国展開していく所存です」とコメントしました。
まとめ
KOMPEITOと優食の提携は、新たな食のインフラを創造する重要な一歩です。両社の強みを持ちながら、地域とともに成長し、すべての世代に寄り添うサービスを展開していく未来に期待が高まります。