ティファニーの新記録
2024-12-18 18:56:23

ティファニーの歴史的懐中時計、タイタニック号遺品オークションで新記録樹立

ティファニーの歴史的懐中時計、タイタニック号遺品オークションで新記録樹立



1912年に製造されたティファニーの豪華懐中時計が、オークションで驚くべき価格で落札されました。この時計は、英国で行われたオークションで197万ドルという新記録を叩き出し、タイタニック号の遺品としては過去最高額となりました。この歴史的なアイテムがどのようにして今に至るか、そのストーリーを解説します。

時計のバックグラウンド



この懐中時計は、タイタニック号が1912年4月に処女航海中に沈没した際、約700人を救った客船カルパシア号の船長、アーサー・H・ロストロンに贈られたものです。贈呈したのは、著名な3人の女性、マデリーン・タルメージ・アスター夫人、マリアン・ロングストレス・セイヤー夫人、エレノア・エルキンズ・ワイディーナー夫人で、ロストロン船長への感謝の気持ちが込められています。

この特別なウォッチの台帳は、ティファニー・アーカイブに保存されており、その記録によれば、特にG・D・ワイディーナー夫人がこの時計を購入したとされています。だからこそ、ウォッチには「1912年4月15日、タイタニック号の生存者3名より、心からの感謝と敬意を込めてロストロン船長に贈呈」というメッセージが刻まれ、そのケースバックには船長のイニシャル「AHR」のエナメル モノグラムが施されています。

贈呈の瞬間



このウォッチが贈られたのは、アスター夫人が主催したニューヨークシティでの昼食会にて、タイタニック号の生存者たちが集まった親しい集まりの中で行われました。この出来事は当時、地元新聞にも取り上げられ、有意義な瞬間として語り継がれています。

ティファニーの現代への影響



ティファニーは19世紀半ばから、ラグジュアリーの象徴として名を馳せてきました。今回の落札について、ティファニーのクリエイティブ・ビジュアル・マーチャンダイジング、イベントおよびアーカイブを統括するヴァイスプレジデント、クリストファー・ヤングは「ロストロン船長の懐中時計は、感謝の気持ちの象徴であり、我々が再びこの特別な宝物を迎え入れられたことに感謝している」と述べています。

この時計をオークションで取り扱ったヘンリー・アルドリッジ・アンド・サンのマネージング・ディレクター、アンドリュー・オルドリッジ氏も「タイタニック号に乗船していた人々の物語が、このウォッチによって再び世に出ることを期待しています。112年後にティファニーがこの時計を再び買い取ったことは、歴史の一つの区切りを意味します。」と語っています。

時計の製造の歴史



この懐中時計は、ティファニーが1847年に時計とクロックの小売りを始めた頃から続く、重要な時計製造の遺産を代表するものです。1874年には、スイスのジュネーブにマニュファクチュールを設立し、複雑な機構やエナメル、エングレービング、宝石などの豪華な装飾が施されたウォッチを製造してきました。

ロストロン船長の懐中時計を再び手にしたことで、ティファニーは愛や永遠の絆を称えるその遺産をさらに強化しています。この時計は、単なる時間を示す道具ではなく、タイタニック号での歴史的な瞬間と人々の物語が詰まった特別なアイテムという位置づけにあるのです。

まとめ



ティファニーの懐中時計は、その形、歴史、そして裏にあるストーリーによって、私たちに感謝と敬意の気持ちを再認識させてくれます。このオークションの結果は、歴史の一ページを新たにめくるものであり、未来にも大切に語り継がれていくことでしょう。


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