新潟の未利用魚「エソ」を活かしたスタジアムグルメの誕生
6月8日は世界海洋デー。環境問題への関心が高まる中、オイシックス・ラ・大地株式会社が新潟県の未利用魚「エソ」を使用した新たなスタジアムグルメ「がたほーボール」を発表しました。この商品の開発には、地球温暖化によって水揚げ量が増加しているという背景があります。
「エソ」とは?
高級な白身魚として知られる「エソ」は、その風味豊かで弾力のある食感が特徴です。かつては、かまぼこなどの加工品の原材料として重宝されてきましたが、今まで新潟では水揚げされることが少なく、廃棄されることも多かった魚です。しかし、最近では地球温暖化の影響により水揚げ量が急増し、真鯛やのどぐろなどの漁で見られるようになりました。
地元の資源を活かす
新潟市の株式会社バイオガールがオイシックス新潟アルビレックスBCにこの魚の活用法を相談したことをきっかけに、様々なアイデアが生まれました。食品加工を担当する株式会社新潟アパタイトは、障がい者の就労支援も行いながら、「エソ」の調達から加工を手掛けています。このプロジェクトは、地域経済の活性化および障がい者支援に寄与するものとなっています。
新名物「がたほーボール」
「がたほーボール」の名前は、地域のファンが勝利を祝う際に使用する言葉に由来しています。お世辞抜きに今後新潟の名物となることが期待されています。
このグルメは、地域の条件を取り入れ、新潟県産の食材を多く使用しており、特にエソをサクサクの豆腐入りの皮で包んだ一品です。食べると、プリッとした食感とエソの豊かな旨味が広がり、アメリカンドッグをイメージしたデザインとなっています。老若男女問わず楽しめる内容です。
フードロス削減にも貢献
オイシックス新潟アルビレックスBCは、日本一おいしい球団を掲げ、地域の食材を最大限に活かす努力をしています。昨今のフードロス問題を解決するべく、未利用食材を使ったミールキットの開発や、規格外の野菜を使ったスナックなどに力を入れています。「がたほーボール」も、これらの理念に基づいて制作された新しい商品です。
同日は、農業支援やフードロス削減に取組むプロジェクトでもあります。スタジアムを訪れる人々が、新潟産の美味しい食材を楽しめる機会を提供することで、地域の魅力も広めていけることでしょう。
今後の展望
「がたほーボール」は2025年6月6日の読売ジャイアンツ戦より販売開始され、Oisixでは7月10日からの提供が予定されています。新潟を訪れる際には、ぜひこの新しいスタジアムグルメを味わってみてはいかがでしょうか?
新潟の幅広い食材の美味しさとともに、地域貢献にもつながる「がたほーボール」は、スタジアムの新たな名物として愛されることでしょう。