74年の歴史をもつ昆布メーカー、室屋が直営店舗を開設
2026年3月5日、富山県氷見市に「KOMBU KIOSK」をグランドオープンします。この店舗は、昆布の製造・加工を行う株式会社室屋が、一般消費者に向けた初の直営小売店舗です。室屋は74年間、家庭で愛される昆布製品を作り続けてきましたが、消費者に直接その魅力を伝える場はこれまで存在していませんでした。今回のオープンは、昆布文化の発信のための新しいステップとなります。
富山の昆布文化を未来に繋げる
室屋の店舗が位置するのは、北前船の交易の中心地、氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」です。この地域は昆布消費が盛んで、家庭の食卓に昆布は欠かせない存在でした。しかし、現代の食生活において、昆布の需要は減少傾向にあります。それを受けて室屋は、昆布そのものの価値を理解してもらうために直営店舗を立ち上げました。「昆布の魅力やその背後にある文化をお客さまに直接伝える機会を持ちたい」という思いが、このプロジェクトを後押ししています。
商品の多様性と地域への配慮
「KOMBU KIOSK」では、日本国内で生産された100%自然な昆布を使用し、40〜50種類の商品の取り扱いを予定しています。代表的な商品には、黒とろろ昆布や昆布ふりかけ、さらには地元富山の食材を活かした新作も登場予定です。観光を目的としたお土産にはもちろん、地元住民が日常的に取り入れやすいラインナップを目指しています。
新たに登場する昆布を使ったふりかけシリーズは、KOMBU KIOSK限定の特別な商品です。昆布の持つ旨みを最大限に引き出すための工夫が詰まった商品は、家庭の食卓をより豊かにすることでしょう。
昆布の世界を体感できる空間
店舗のデザインには、やぐらの構造が採用されており、昆布やその加工商品を効率的に展示するKIOSKスタイルが特徴です。壁面では、昆布文化の歴史や、室屋が74年の歳月をかけて培った知識の展示が行われます。これにより、訪れる人々は視覚的にも昆布の魅力を感じ取ることができるでしょう。
さらに、店舗内には「ホットステーション」と名付けられたスペースがあり、週末には県内のベーカリーとコラボした昆布を使ったパンや焼き菓子も販売される予定です。これにより、地域とのつながりを強化し、お客さまに新たな体験を提供します。
設計者と代表からのメッセージ
KOMBU KIOSKの設計を担当したgenchiの宮下翔多氏は、「昆布の魅力を多くの人に知ってもらうために、空間を自由にアレンジできるデザインにした」と語っています。作業空間や商品の設置方法をその時々のニーズに合わせて調整できる柔軟性が求められていた結果、生まれたアイデアです。
また、室屋の代表取締役社長、室谷和典氏は「直接お客さまにお礼を言える機会を持てることが嬉しい」とコメントしています。『富山といえば昆布』というイメージを皆さんに持っていただけるよう、今後も昆布を通じた発信を続けていく意気込みを見せています。
基本情報
「KOMBU KIOSK」は、2026年3月4日にプレオープンし、3月5日にグランドオープンします。営業時間は8時30分から18時まで。氷見を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
新しい昆布の世界が、あなたを待っています!