京都の伝統美を日常に　白無垢生地のクラッチバッグ誕生

ところ変わっても変わらない美しさ、日本の伝統文化。京都の織物に関する最新プロジェクトは、婚礼衣装に使用される「白無垢生地」を用いたクラッチバッグの開発です。このプロジェクトは、株式会社色織プロダクトが手掛け、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」にて支援を募るという新しい試みです。

本プロジェクトは、2024年12月10日から2025年3月10日までの間に行われ、白無垢生地の織元の活性化とともに、伝統技術の継承を目的としています。室町時代から続く白無垢生地を使用し、特別な瞬間だけでなく、日常生活でもお使いいただけるバッグとして仕立てられています。

伝統技術への危機感

日本の和装業界は、近年減少傾向にあり、後継者不足や廃業が目立つようになっています。特に、格式高い白無垢生地を織ることのできる職人や技術者が減少する中で、伝統を受け継ぐ使命を感じた株式会社色織プロダクトの田中義浩代表は、これを何とか食い止めようと立ち上がりました。白無垢生地は、婚礼衣装としての利用だけではなく、日常的に楽しむことができるアイテムとして提案されることになりました。

クラッチバッグの魅力

今回の「白無垢クラッチバッグ」は、伝統美の具現化だけでなく、実用性も兼ね備えています。カラーは漆黒（sikkoku）、白無垢（shiromuku）、錫色（suzuiro）の3色を展開。持ち運びやすいサイズ感で、スマホや小物をしっかり収納できる機能を持ったデザインです。例えば、大きく開くがま口や、じゃばらポケットで小物が整理しやすかったりと、機能的な工夫が満載です。

また、ストラップの長さ調整が可能で、手持ちから肩掛けスタイルまで自由に変えられるのも嬉しいポイント。さらに、特別な日にも使える上質なデザインです。

伝統を未来へつなぐ

プロジェクト成功後には、海外向けのECサイトでの展開も予定しています。京都の織物技術を世界に広め、日本の伝統美を次世代に引き継ぐ活動として、多くの方に知ってもらいたいとの意気込みが感じられます。

田中代表は「伝統の技術を身近に感じてもらうため、日常使いできるアイテムを企画しました。多くの方々に支えられ、次世代へと引き継がれることを願っています」と語っています。

このプロジェクトは、日本の伝統文化に触れるきっかけとなるでしょう。私たちの日常に寄り添う一品が、心に残る特別な存在になることを期待したいですね。このクラッチバッグが、セレモニー日や普段を問わず、あなたのスタイルを彩ります。興味がある方は、是非Makuakeをチェックしてみてください！