ヤマハの新しいI/Oラックが登場
音響のプロフェッショナル向けに設計されたヤマハの新型I/Oラック『Rio3224-D3』と『Rio1608-D3』が、2024年2月に発売されます。これらの製品は、デジタルミキシングシステムの「RIVAGE PMシリーズ」を始めとした各種デジタルミキサーやプロセッサーと互換性があり、音質や操作性、エネルギー効率の面で大きな進化を遂げています。
1. 進化した音質と機能性
新型I/Oラックは、低ノイズレベルと広いダイナミックレンジを実現しています。このおかげで、アーティストやサウンドエンジニアが意図する本来のサウンドを、聴き手に正確に届けることが可能です。また、新たに搭載されたヘッドホン端子により、入出力音声の確認が容易になったほか、Dante受信チャンネルの確認にも活用できます。これは、特に複雑なネットワーク環境において役立つ機能です。
さらに、リアパネルには追加のネットワークポートが設けられており、制御や監視をDanteとは異なるネットワークで行えるため、固定設備での利用において利便性が向上します。これにより、柔軟性のあるシステム設計が可能になります。
2. ユーザーエクスペリエンスの向上
『Rio3224-D3』と『Rio1608-D3』は、特に「RIVAGE PMシリーズ」との組み合わせに備えたディレイ、フェーズ、レベルコントロール機能を新たに出力端子に搭載。これにより、サウンドエンジニアはより精巧な音作りができるようになっています。
3. 静音性と信頼性
本番中に電源トラブルが起きると、スムーズな進行が妨げられかねません。新型I/Oラックは、2基の電源ユニットを搭載することで、いずれかの電源に問題が生じても、もう一方が機能するため、安心して使用できます。また、ファンの空冷経路が再設計され、騒音低減にも成功しています。
4. アナログゲインの自動補正機能
複数のコンソールが接続された際、各オペレーターがアナログゲインを操作することで音量が不安定になることがあります。この問題を解決するため、新型I/Oラックにはゲインコンペンセーション機能が搭載されています。この機能により、アナログゲインの調整後も音量が一定に保たれるため、ネットワークに送信される音質の安定性が向上しました。
まとめ
ヤマハの新しいI/Oラック『Rio3224-D3』と『Rio1608-D3』は、その性能だけでなく、操作性や信頼性、エネルギー効率の面でも多くの利点を備えています。プロの音響現場において、この新型I/Oラックは欠かせない存在となるでしょう。詳細はヤマハの公式サイトでご確認ください。
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